武家屋敷とひがし茶屋街で小京都に浸る~石川・金沢旅行2日目~

ひがし茶屋街 ロードバイク
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石川県旅行2日目

おでん高砂さんにフラれてから
バーをふらふら飲み歩いてたので、
翌日の活動開始は午前9時でした。
朝方まで飲み歩いていてもモーニングに滑り込む
旅人根性、我ながら天晴れです。w

ただ飲んだくれていたわけではありません!
2日目のプランを練るべく、
現地の人に聞きこみしていたのです!
2日目はロードバイクで金沢市街を巡ります。

今回のラインナップは、こちら・・・

・「金沢21世紀美術館」は
途中まで無料!
・「もりもり寿司」で腹ごしらえ
・「石川四高記念館」で
バンカラの歴史を知る
・「長町武家屋敷通り」をポタリング
・「ひがし茶屋街」は小京都

 

「金沢21世紀美術館」は
途中まで無料!

この日は起き抜けに美術館へ。
「金沢21世紀美術館」です。

金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館

https://www.kanazawa21.jp/

現代アートを多数収蔵する美術館。2004年の開館なので、結構新しい美術館です。でも美術館というよりは、公園や集会所のような印象を受けます。老若男女が散歩にきたり、子どもたちが走り回っていたり。館内にいたっても子どもむけのワークショップが催されていました。
また展示室は迷路のようになっており、特に決まった順路はありません。好きなところから好きなだけ鑑賞できる、ちょっと新しい美術館ですね。

だって芸術って敷居が高いじゃないですか。ぼくは幼いころから親に連れ回されてましたが、子どもながらにとても高尚なモノという印象でした。

特に現代アートは難しい。クラシックは技術の高さや筆致の精密さ、色使いなど、言ってしまえば評価の基準がありますもんね。でも現代アートはどう評価したら良いのか、最初はわからないと思うんです。

ぼくはとりあえず、価値があるかどうかなんて一旦横に置いておいて良いと思います。ぼくらはあくまで消費者ですから、芸術を消費すれば良いかと。

作品を見て、何かを感じ、何かを思い、何かに気付いて、何かを考える。作品がぼくらの心に寄せた波紋をなぞれば、今日からあなたもアートフリークです。

そうそう、ぼくは昔、ロン・ミュエックの作品見たさにここへ来ました。あれはすごかった。鳥肌立った。また日本へ来てくれんかなあ。作品を見るだけでも見てほしい。

ロン・ミュエック展

金沢21世紀美術館『ロン・ミュエック展』
https://www.kanazawa21.jp/exhibit/mueck/index.html

 

美術館は丸い建物で、
周りは公園のようになっています。
オブジェも外にたくさんあるので、
それを見るだけでも結構見ごたえあります。

チャリで走るには歩行者が多いので
お気をつけなすって。

中はこんな感じ。

金沢21世紀美術館

全面ガラス張り。
現代アートの美術館って感じですね。

ちなみにこの美術館、途中までなら
館内でも無料で回ることができます。
例えば、こちらの作品。

金沢21世紀美術館

レアンドロ・エルリッヒ
『スイミングプール』
金沢21世紀美術館の看板作品ですね。
プールの中に入るのは有料ですが、
上から眺める分には無料で入れます!

彼の作品は東京の森美術館でも大盛況でした。
金沢21世紀美術館の先見の妙に拍手ですな。

他の作品が気になる方は、以下からどうぞ。

レアンドロ・エルリッヒ

アートフロントギャラリー
http://www.artfrontgallery.com/artists/Leandro_Erlich.html

森美術館
『レアンドロ・エルリッヒ展 見ることのリアル』
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/LeandroErlich2017/03/index.html




「もりもり寿司」で腹ごしらえ

美術館を後にすると、急激におなペコ。

せっかく金沢に来たんやから
美味しいお寿司を食べたい!

昨日、バーに来てたお兄さんによると、
「もりもり寿司」が有名とのこと。

さっそくチャリを転がして行ってみます!
金沢21世紀美術館から徒歩17分
ロードバイクで5分弱。結構近いですね。

もりもり寿司

一応お寿司は回っているのですが、
周りの人たちは皆、タッチパネルで注文しています。
そこそこ値は張りますね。
調子に乗らないようにしないと・・・

のどぐろ、バイ貝、ガス海老
耳慣れないネタも多くて、
お会計が4,000円オーバー。
やってもーたw

お寿司屋さんでお腹いっぱい食べるのは
お控えなすって。美味しかったけど。

「石川四高記念館」で
バンカラの歴史を知る

バンカラって、わかります?
ぼくも昔のマンガでしか見たことないですが
「石川四高記念館」でバンカラの歴史を
かいま見ることができます。

石川四高記念館

四高というのは、旧制高校ですね。
正式には第四高等学校というお名前。

変な名前の学校ですよね。これ、実はナンバースクールというもの。帝国大学の予科です。第一高等学校は東京にあり、多くの学生が東京帝国大学に進学していました。

どんな学生たちがいたのかというと、いわゆるバンカラが多かったみたいです。詰襟に学帽をかぶり、マントに下駄姿。何となくわかります?ぼくも詳しくは知らないんですけど、なんか硬派なイメージですね。

西洋に流されることを良しとしないという考えのもと、精神面、見た目、行動で表現していたらしい。武士道に通ずるところがありますね。多くの学生が、文学や哲学に傾倒していったみたいです。京都大学なんかは、根っこはバンカラな気がしますね。

そんな不器用な彼らはトラブルメーカーでもあったようですが、町の人たちは暖かく彼らを見守っていたようです。館内の資料からそれがよくわかりました。四高の学生は、町の皆の息子って感じでしたね。

ちなみにお隣の石川近代文学館では泉鏡花室生犀星など、石川県出身の文豪たちの展示が行われていました。石川県、いいとこやなあ。



「長町武家屋敷通り」をポタリング

長町武家屋敷通り

次にやってきたのは「長町武家屋敷通り」
武家屋敷の名の通り、
土塀がひたすら続いています。

キレイな石畳も目を引きますが、
やはり自転車で走るには向きません。
ここは自転車を降りて歩くことにします。

元々加賀藩士たちのお屋敷だったようですが、今はレストランや雑貨屋さんに利用されています。中には野村家高田家など、中に入って見学することもできます。特に野村家の庭園はミシュランで2つ星をもらっているとか。ミシュランって、ご飯だけやないんですね。

長町武家屋敷通り

土塀の通りを抜けると、川が流れていました。
風情があっていいですね。
これぞ旅情というもの。

もちろん、人工の川です。用水ですね。屋敷街ができる前からあるそうで、金沢城築城の折に建築資材の運搬で大活躍したとか。今でも雪解け水を流したり、庭園の曲水に使われたりしているようですよ。ちょー街中にあるのに、夏にはホタルまで・・・!

金沢、ええとこやなあ。天気悪いけど。w



「ひがし茶屋街」は小京都

「ひがし茶屋街」
小京都と呼ばれています。

京都人が小京都へ来る。
それだけで嫌味に思われそうやなあw

ひがし茶屋街

ここは金沢に残る三大茶屋街のうち最も大きな茶屋街。
茶屋街、ということは花街・遊郭だったわけですね。

とはいえひがし茶屋街はどちらかというと
芸妓(げいぎ)が多くいた街だったのかな、と思います。これだけ整然と建屋が並び、道幅も広く、真っ直ぐです。上流階級が遊んだ花街だったのでしょう。花街の中でも格式の高い場所だったようです。

GHQのテコ入れが入ったことから始まり、その後も街はどんどんクリーンになっていって、ついに観光地に。女の子の喜びそうなカフェや和食のご飯屋さんが軒を連ねていますが、建物自体はそのまま保存してあります。その証拠に花街らしい格子が続き、京都の祇園を思わせます。

ひがし茶屋街には「志摩」があります。
重要文化財に指定されている建物ですが、お茶屋さんの建物で重文指定になっているのは、
京都島原の「角屋」と、この「志摩」だけです。残念ながらお茶屋さんとしては営業していませんが、中を見学することができます。鼓もありますし、テレビでよく見る金屏風もありました!ザ・お茶屋さんって感じ。

「志摩」のようにお茶屋さんとして保存してあるのはごく一部のみで、あとは他の花街も同じように観光地化されているようです。歴史を感じるには、少し寂しいような気もします。せめてモザイクタイルでも残っていればよかったのになあ。探せば残ってるのかも。

カフェ GOCHE

観光の途中、裏通りにあった
茶房&Bar ゴーシュへ一時避難。
「セロ弾きゴーシュ」から名前を取ったのかな。
Barらしく酒瓶が並びます。

店内は座敷になっていましたが、
奥にはちゃんとカウンター席も。

茶房&Bar ゴーシュ

夜にも入り浸りたい雰囲気でございます。
結構お行儀の良い方が集まりそうな。

ゆったりしているうちに、
外は暮れかかっていました。
夜も良い雰囲気でございますね。

ひがし茶屋街

列車の時刻もありますので、
そろそろ金沢駅へ向かいます。
次に来るときは、2泊3日で来たいですね。
能登半島のどこかに1泊して、
ちゃんと1周したいものです・・・
あとは高砂リベンジですね。w

 

1日目は、こちらから・・・

能登半島をチャリで1周ノトイチ旅!~石川県旅行1日目 前編~

能登半島をチャリで1周ノトイチ旅!~石川県旅行1日目 後編~