2月3日は、節分!
皆さまは2月3日はどう過ごされますか。
豆まき、恵方巻、追儺式・・・。
そう、節分ってやつですね。
次の日は立春で、春が始まります。
季語としても、節分や豆まきは
ギリギリ冬になります。
翌日の立春は、もちろん春の季語です。
ほんまは節分って年に4回あるはずなんですが
2/3だけフィーチャーされがちですね。
やっぱり春が来るっていうのは
特別なんですかね。
京都の節分は、めちゃめちゃアツイ!!
今回は東山地区に限定して節分祭をご紹介。
今回のラインナップは、以下の通り・・・
・「熊野神社」は〇〇〇発祥の地?
・「須賀神社」
■節分の日にラブレター販売?
・ラブレターの中身は・・・
「熊野神社」は〇〇〇発祥の地?
熊野神社と八咫烏(やたがらす)
![熊野神社](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/02/IMG_3080-300x225.jpg)
え、「熊野神社」って京都にもあるの?
そうお思いになった方、なかなか神社通ですね。
ぼくも京都に来たとき、同じように思いました。
熊野神社のもとは和歌山県にあります。
熊野古道なら、ご存知の方も多いことかと。
世界遺産になってますからね。
サッカー好きの方も、ご存知のはず。
熊野神社にはところどころに
八咫烏の影が見えます。
サッカー日本代表のマークもカラスでしょ?
よくよく見て下さい。
![ããããã](http://footballbox.main.jp/image/others/JFA-karasu.jpg)
普通のカラスと何がちゃうか、わかります?
八咫烏は足が3本あるんです。
八咫烏は神武天皇が東へ都を作りに行く際、天から遣わされた道案内役でした。勝利へ導く存在として採用されたのかしら。どうも八咫烏がシンボルに採用された所以はよくわからんそうです。w
一説によると、日本にサッカーを広めた中村覚之助の出身地が和歌山県那智勝浦だったことからゆかりのある八咫烏を採用したのでは、と言われています。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/02/IMG_3077-300x225.jpg)
提灯にちらっと烏の頭が見えてますね。
全容を撮っておけばよかった・・・
福豆を買って何が当たる?
手前右側のテントでは
「福豆」が販売されています。
豆まきの豆ですね。
なぜ「福」の字がついているかというと、
くじ付きだから!!
今年のアタリは自転車でした!
うーん、パンチが足らんな・・・
他にもいろいろありましたが、
商店街の福引って感じのラインナップでした。
熊野神社の境内に
「八ッ橋発祥の地」の碑
![八ッ橋発祥の地](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/02/IMG_3076-300x225.jpg)
熊野神社の境内には
八ッ橋発祥の地の石碑があります。
八ッ橋は京都土産の定番ですが、
最近は生八ッ橋の方が有名ですね。
このおじいさんは西尾為治さん。
八ッ橋発展に尽力された方だそうです。
八ッ橋といえば、最近、訴訟がありましたね。
井筒八ッ橋と聖護院八ッ橋が揉めています。
でも西尾八ッ橋とおたべは関係ない様子。
単に井筒と聖護院の仲が悪いだけ?w
この石碑の隣には無料休憩所があり、
甘味も売られています。
せっかくやし、八ッ橋食べていこうかなあ。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/02/IMG_3075-300x225.jpg)
って、八ッ橋売ってないんかーいw
売っているのはみたらし団子でした。
じゃあ、別にいいかww
「須賀神社」
節分の日にラブレター販売?
熊野神社から歩いて7分。
お次は「須賀神社」へ参ります。
![須賀神社1](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/02/須賀神社1-300x225.jpg)
小ぢんまりした小さな神社ですが、
2月2日と3日だけはめちゃめちゃ人が来ます。
しかも若い女性が多い!
なぜこのような奇っ怪なことが
起こっているのかというと、
縁結びで有名な神社だからです。
よほど恐ろしい鬼が出てくるのかと思いきや、
皆さんのお目当ては
懸想文(けそうぶん)みたい。
懸想文
早い話が、ラブレターです。平安時代に始まったこの文化は明治で一旦廃れてしまったようですが、戦後に復活!縁結びのご利益にあやかるべく、若い女性たちがこぞって懸想文を買いに来ます。
お金を出してまでラブレター書いてもらうって、どうなん?と思うかもしれませんが、昔の識字率を考えれば代筆にも需要はありそうです。幕末の庶民の識字率は40%って言われてますから、そこから1,000年以上も前の時代の識字率なんて、ほんのわずかだったでしょうね。
貴族は小さい頃から家庭教師がついてましたし、武士も室町になってくれば勉強熱心だったので、かなりの識字率だったと思います。でも寺子屋もない時代、庶民はどうやって文字を学んでいたんでしょう。しかも女性となるともっと識字率が低かったでしょうし、そらーラブレターなんて書けませんわな。
そこで登場したのが、懸想文売りです。
![須賀神社 懸想文売り](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/02/IMG_3056-300x225.jpg)
梅の枝を持って水干に覆面姿のおじさん。怪しすぎますね。w
当時の彼らの正体は、貴族の方々でした。文字を書けるのはごく一部の人間だけでしたからね。
覆面をしているのは、貴族がバイトしているところを見られるわけにはいかんかったからです。彼らに頼んで、思いのたけを文字にして手紙に託したわけですね。ロマンティック・ジャパン・・・!
今は識字率はほぼ100%なのでラブレターを書いてもらうわけではありません。恋愛成就のお守りに姿を変えて、今も生きているのです。
このおじさんが手に持っているのが、懸想文です。1つ1,000円です。強気の金額設定です。w
縁談や商売繁盛を叶えてくれる符札。これを人知れず鏡台や箪笥にしまっておくと、
見目が麗しくなり着物が増え、良縁が訪れるそうです。
ラブレターの中身は・・・
懸想文の中身って、何なんでしょうか。
お守りと一緒に並べられているモノを見ると、
何やら真ん中あたりがこんもり膨らんでいます。
1,000円もするしどうしようかな・・・
お参りをしながら、買うかどうかを考えますw
![須賀神社2](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/02/IMG_3057-300x225.jpg)
お守り売り場には若い女性がいましたが、
肝心の本殿にはあまりいませんね。
お守りだけ買うても
ご利益ないんとちゃいますかね・・・
ちゃんとお願いしないと。w
それにしても鳥居の扁額(へんがく)には
気になる文字が。
「交通神社」って珍しくないですか?
初めて見ました。
交通安全の神さまがお祀りされている
ということでしょうか。
列が進むにつれ、左右に分かれていきます。
前のおば様の話を聞いていると、
どうやら別々の神さまがお祀りされているそう。
でもどっちが夫婦神なのか、わかりません。
夫婦神っていうのは、
須佐之男命(スサノオノミコト)と
櫛稲田比賣神(クシナダヒメノミコト)
のことです。
この夫婦神を祀っていることから
縁結びの神社になったのかもしれません。
迷った結果、ぼくは右の列に進むことに。
お参りの最中、神さまに相談しました。
(懸想文、買うた方が良いでしょうか)
・・・うーん、返事はない。
ダメとは言われなかったので買うことにしますw
お参りを済ませて、巫女さんに声をかけます。
ぼ「懸想文を1つ、ください」
巫「あ・・・」
巫「せっかくなんで、懸想文売りさんから買われてはいかがですか?そこにいらっしゃいますので、是非!その方がご利益もありますよ」
あ・・・っていう微妙な間は何なん?w
男性が買いに来るのは珍しいんでしょうか。
ぼ「懸想文、ください」
懸想文売り「はい、1,000円ね!」
覆面をしているわりに、すごく元気な声でしたw
![懸想文](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/02/IMG_3074-300x225.jpg)
これに手にしましたるは懸想文。
懸想文売りのイラストとさっきのおじさん、
絵に忠実にございます。
ブログに載せた以上、人知れずでは
なくなってしまいましたね。
効果は無効なんでしょうか。
それは悲しい。ぼくの1,000円・・・w
中身はこんな感じでした。
![懸想文 中身](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/02/IMG_3083-1-225x300.jpg)
ここまで見せてもーたら、
いよいよご利益なくなりそう。w
この梅の枝のイラストに結ばれているのが
懸想文の本体ですね。
さすがにこれを解くのは最後の砦なので、
ご容赦ください。
お守りの中身を出すのは、気が引けますもんね。
と、いうわけで節分の日に
なぜかラブレターを買うことになりました。
何があるか、わからんもんですな。
今年は恋文で鬼退治してみますかね。
次回は山伏の方のお話を聞きながら、
人食い地蔵を訪ねます。
最後はいよいよ
車を当てに行きますよ!
後編は、こちらから・・・
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