伏見といえば、お稲荷さん
伏見には日本の観光地ランキング
4年連続1位という快挙を成し遂げた、
伏見稲荷大社があります。
そして近隣には酒蔵もたくさんあり、
観光本にも大体セットで紹介されてますね。
そしてそこから3~5番手くらいに落ち着くのが
御香宮(ごこうのみや)神社です。
何やら良い香りのする水が湧いているそうな。
今回のラインナップは、こちら・・・
◆御香宮神社へのアクセス
◆息を飲む唐破風&蟇股(かえるまた)
◆銘酒の地には名水あり!
「御香水」の実力とは
◆御香宮神社は、歴史の大舞台
御香宮神社へのアクセス
伏見といえば、伏見稲荷大社。
伏見稲荷大社といえば、宵宮祭り。
ものすごく幽玄というか、不思議な空間なんですよね。
伏見稲荷大社にお参りなさったら是非、
御香宮神社にもお参りしてほしい!
ここまでスゴイ神社、京都でも珍しい部類です!!
ただ、伏見稲荷からは
ちょっと距離があるんですよね・・・
だから石畳の美しい酒蔵エリアを巡って、
坂本龍馬ゆかりの地、寺田屋を見て、
そして御香宮神社へお越しください!!
JRでお越しの場合
京都駅
↓JR奈良線 各停奈良行(11分)
桃山駅
:徒歩約4分
御香宮神社
近鉄でお越しの場合
京都駅
↓近鉄京都線 急行橿原神宮行(10分)
桃山御陵前駅
:徒歩約3分
御香宮神社
さて、駅から少し歩いたら
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/E6C294C5-CEF4-48BE-ABB6-513BC5E2C89C-1024x768.jpeg)
御香宮神社へ到着です。
恒例の狛犬チェック!
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/DA7789DF-E54D-4B9C-B29C-C1B2EA0EF77B-1024x768.jpeg)
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/83137C86-D20F-4393-9B19-EC798F5F5497-1024x768.jpeg)
スリムで凛々しい、
オーソドックスなタイプですね。
笑ってるみたいに見える。可愛い。
今回karateは車で来たので
入り口の門は写真に納めていませんが、
徳川家康が伏見城の門を寄進したものです。
こちらも一見の価値あり。
ちなみに駐車場は狭めです。
20分までは無料、そこからは料金が発生します。
電車で来た方が、色々ゆったり楽しめると思います。
息を飲む唐破風&蟇股(かえるまた)
御香宮神社といえば!
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/7AD8786C-6AB2-41CE-B8AC-24B6E8B59FCA-1024x768.jpeg)
この荘厳な唐破風!!
めちゃめちゃ細かいんです。
写真じゃイマイチ伝わりづらいなあ。
唐破風(からはふ)
風を破ると書いて、破風。屋根の横側というか正面というか、三角形部分を指して破風といいます。ココですね。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/破風イラスト-1024x767.png)
こういう屋根は横からの雨風に弱いので、それらを防ぐためのモノが破風というわけです。お寺や神社だけのものではなく現代の家にもありますし、お城にもあります。その中でも寺社やお城にある「唐破風」は、装飾豊かなものが多いですね。中央がこんもり盛り上がっています。
そしてこちらも
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/18644C82-F69B-4448-ACAD-143B638008AF-1024x768.jpeg)
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/0DC3D6BB-314D-4004-9F5C-F830E593984E-1024x768.jpeg)
蟇股です!
蟇股(かえるまた)
梁(はり)などの下にあり、荷重を分散させるための意匠を指す。寺社にはそこに彫刻を施したものがあり、御香宮神社以外にもあちこちで見かけます。日光東照宮にある「眠り猫」なんかも、蟇股ですね。
経年のせいか少し色あせてはいるものの
その極彩色は今なお美しい様を保っています。
karateは扁額と木鼻が好きなので
あんまり蟇股には詳しくないんですよね・・・
もっと勉強しておきます。w
おっと、お参りをする前から
社殿をじろじろ見るのは神さまに失礼かしら。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/5D57B4EC-FE01-49C6-821F-667C4C3A41C0-1024x768.jpeg)
先にお参りをしましょう。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/0414A846-2F16-4BCB-9C05-C9D63354E9F3-1024x768.jpeg)
油断していた矢先に
karateの愛する扁額が!!
キレイな字ーやけど、味が足らんなあ。
もう少しクセがあった方が
karate好みですねえ。w
銘酒の地には名水あり!
「御香水」の実力とは
御香宮神社には神功皇后と、
その夫の仲哀天皇がお祀りされています。
神功皇后といえば、妊娠中に
他国を軍事的に平定してしまうほどの、
まさに神がかった皇后さまでした。
神功皇后についてはコチラの中段で
説明していますので、どうぞ。
てなわけで、安産祈願にお参りなさる方も
多いようです。
戦に出かけて、無事戻ってきて出産してますから
これに勝るご利益はないでしょうねw
そして何より、神社の名の由来にもなった
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/D53CFD8B-F56F-4C9A-9421-BFB5A7F1AE08-1024x768.jpeg)
こちらの御香水。
良い香りのする水を飲むと
たちまちに病が平癒したとか・・・
え、じゃあこのお水でお酒を作ったら、
お酒を飲んだら病が治るということか。
のび太もビックリのワガママ日本酒。w
こちらの井戸はフタをされているので
御香水はいただけません。
拝殿向かって左手に水汲み場があります。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/07971C1D-B053-4A76-82E1-88DE0936410F-1024x768.jpeg)
今もこんこんと湧き出ているようです。
ここにもコロナの影響が・・・
karate自身は超健康ですが、
大事な知人の病が癒えますようにと願い、
一口、いただいてきました。
せめてご縁だけでも、
間接的にでも届いてくれたらいいなあ。
そう考えながら境内を歩いていると、
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可憐な梅の花が咲いていました。
もう梅の時期ですなあ。
境内にはたくさんの摂社・末社があります。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/95679CBD-9BF0-4306-94B2-E6E64BE7945E-1024x768.jpeg)
左から住吉社・八阪社・恵比寿社・八幡社。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/AAB973F8-E00A-4583-9A59-42A1210B6585-1024x768.jpeg)
扁額も何もないけど、たぶん豊国社。
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こちらは太神宮(だいじんぐう)。
あんまり聞かん名前ですけど、
天照大神をお祀りする社ですな。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/62CA4B66-2600-4BC6-8255-135516D6DA84-1024x768.jpeg)
さすが天照大神、講が存在するとは。
でもどれも古そうですね。今はないんかな。
そして、
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これまた一気に並べましたな。
左から金札宮・那智社・熊野社・新宮社
天満社・春日社という、そうそうたる顔ぶれ。
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こちらは東照宮。
東照宮といえば徳川家康をお祀りしている
お社ですね。
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こちらは松尾社。お酒の神さまです。
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こちらは菊姫社。
伏見稲荷の鳥居が奉納されていますね。
菊姫は、菊理比売命(くくりひめのみこと)のこと。
イザナミとイザナギを仲直りさせたことから、
縁結びの神さまとして親しまれています。
でも何でお稲荷さんの鳥居があるんやろ。
お稲荷さんはまた別の神さまのはずやけど・・・
全部お参りするには、5円玉を10枚以上
用意しとかんといかんですね。
御香宮神社は、歴史の大舞台
さっきからちらほら
ビッグネームが垣間見えています。
神功皇后は武芸の神さまでもありますが、
安産においては日本一の御利益を誇ります。
長男が跡を継ぐ時代、
男の子が生まれることはお家を守るためには
とても大切なことでした。
出産にまつわる神さまのもとへ偉い方々が
お見えになるのは、自然なことだったのかも。
それ以外にも、御香宮神社は歴史の大舞台。
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鳥羽伏見の戦いです。
鳥羽伏見の戦いといえば、戊辰戦争の初戦。
戊辰(ぼしん)戦争
旧幕府軍と新政府軍の戦い。鳥羽伏見の戦いがきっかけとなり、戦火は拡大。
◇薩摩と長州が手を結んだ後、徳川慶喜は大政奉還を実行、政権を朝廷にお返しした。しかし朝廷政権下で引き続き政務の中心に居座ることを画策。
◇それを受けた薩長は倒幕やむなし、挑発行動を開始。耐えかねた旧幕府は薩摩藩邸を襲撃。新政府側は旧幕府側が口火を切ったとして、戦争準備を進めていく。
◇鳥羽街道を抑えていた新政府軍が、上洛すべく軍を進めていた旧幕府軍と対峙、新政府軍が発砲を開始し、戦争が始まる。伏見奉行所を抑えていた新政府軍がその音を聞き、こちらでも戦闘を開始。
◇一方、行く末を傍観していた朝廷は、新政府軍に錦の御旗を下賜。新政府軍は官軍となり、旧幕府軍は朝敵として賊軍となった。数で圧倒的に勝っていた旧幕府軍は、その後敗退していくことに。
戊辰戦争のことを考えると、新選組が可哀想になる。
荒くれなりに一生懸命尽くしてきたのになあ。
その他にも乃木希典の凱旋の漢詩が。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/6BE598E1-4232-473F-BF0A-805CDB80E30A-1024x768.jpeg)
奥には日露戦争の戦没記念碑も。
そういえば近くに乃木神社があったなあ。
乃木将軍、実は神さまとして祀られているのです。
乃木希典(のぎまれすけ 1849-1912)
長州征討、西南戦争、日清戦争、日露戦争を経て、学習院学長に就任し、明治天皇の子息である、後の昭和天皇の教育にも従事。明治天皇の崩御を聞くと、妻とともに自刃。
◇karateは小学生の頃、司馬遼太郎の『坂の上の雲』を読んで乃木大将のことを知りました。司馬先生からすると「乃木は全くの無能」ということではありましたが、軍内部からの引き立て、明治天皇との親交、国民から愛される人望、海外からの高評価などを見て、ずっと疑問でした。
◇自刃についても芥川龍之介ら白樺派は冷ややかだったようですが、前時代的なものが悪習であるというのは、少し乱暴な考え方かなあと思います。
◇アイドルは得意じゃないので詳しくはありませんが、最近よく乃木坂の名前を見聞きします。乃木坂は東京にある坂の名前ですが、その昔、乃木大将のお家があったのです。自刃後に、乃木大将のお名前をいただいて、幽霊坂と呼ばれていた坂は乃木坂に改められたんだとか。
乃木坂と聞いて乃木大将の顔が先に浮かぶ若者は、
karateくらいではないでしょうか。w
アイドルよりもオジサンが好きなkarateでした。
御香宮神社
京都府京都市伏見区御香宮門前町174
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