友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅⑦

ロードバイク
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広島観光・定番から穴場まで

定番どころを外すと、広島ほどになると
どこへ行けば良いか迷子になりますね。
前回は旧日本銀行へ行きましたが、穴場というか
人が少ないところは、ゆっくりできるという
メリットもありますな。

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅①

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅②

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅③

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅④

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅⑤

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅⑥

今回は原爆ドーム(工事中)と、
被爆建物を訪ねます。

ラインナップは、こちら・・・

◆保存工事だって超大切!
「原爆ドーム」のドームと方立
◆広島来たら!江波山気象館近く
「お好み焼き ばんばん」の広島焼!
◆気象専門の施設でも
「江波山気象館」壁に刺さるガラス片

※お急ぎの方は、GoPro動画からどうぞ。

保存工事だって超大切!
「原爆ドーム」ドームと方立の補修

京都に住んでいるせいでしょうか、
補修工事や保存工事と聞くと
むしろ見に行きたくなってしまうのは。w

原爆ドームは令和3年3月10日まで
保存工事を行なっております。
今回の工事で被爆当初の姿に戻すそうです。

平和記念公園へ来ました。
8月になるとテレビでよく目にしますが
こうして年中、お花が供えられているんですね。

既に遠目に原爆ドームが見えます。

原爆ドームって、世界遺産なんです。「そんなもん、当たり前やないか」と思うかもしれませんが、日本にある世界遺産って、23件しかないんです。そのうちの2件が、広島にある。

1つは厳島神社。平清盛ゆかりの、敵視も由緒もある神社です。景観も素晴らしく、正に世界遺産にふさわしい。一方で原爆ドームは歴史も浅い。というか、そもそも保存するか取り壊すかで論争していたくらいですから、文化財として認めるなんて果てしなく先の話でした。

街が復興して、だんだんと戦争の爪痕も消えていく中、「原爆使用の事実を、絶対に風化させてはいけない」という保存派と、「戦争の辛い記憶を思い出させないで」と望む取り壊し派で長らく議論に決着がつかず、その間21年間も建物は放置されてきました。

保存が決まるも、改修や補修も容易ではありません。なぜなら建物を回復させるための工事ではなく、「壊れた状態を保存する」工事を行なわなければならないから。

地元の人々の精力的な活動もあり、国から文化財指定を受け、平成8年に世界遺産に登録。そうなれば財政的なゆとりはできるかもしれませんが、今度は広島市の判断で工事することが難しくなった。地面に穴を1つ掘るだけでも国の許可が必要なんだそう。文化財というのは、それが建つ地面も範囲に含まれてしまうため。

がっちり足場が組まれています。

今回の工事でドーム部分の塗り替え(さび色)と、方立(ほうだて)の補修を行なうとのこと。
方立というのは、扉や窓を受けるための柱です。

この時代の建物にとっては、窓枠や方立1つとってみても構造的要素になる。ましてや劣化している建物ですから1本1本が非常に大切です。壊れてしまった部分の荷重も、今ある方立で支えないといけませんから。

ふと振り返ると、美しい市街地。
原爆ドームも、あと何年保存できるんかな。
写真や模型やCGで再現はできるやろうけど、
やっぱりホンモノにはかなわんでしょうて。

「75年は草木も生えぬ」と言われてきた広島。2020年になり、ちょうど75年が経ちました。

我が家には「ツネおじさん」という、中学生くらいのおじさんが、今もいます。karateが生まれた時から中学生で、今も中学生くらい。もちろん、写真の中で、ということですが。

ツネおじさんは、じいちゃんの弟です。じいちゃんと1日交替で、広島市内へ働きに出ていたそうです。原爆が落ちた日は、ツネおじさんが市内で働いていた日でした。じいちゃんも被爆しましたが、4年前までは元気でした。

karateが小学校へ上がる前くらいに、ひいばあちゃんが亡くなりました。それから仏壇には、ひいばあちゃんの写真とツネおじさんの写真が飾られるように。それからことあるごとに、ツネおじさんの話を母から聞いてきました。

karateの実家は二世帯住宅で、ドア1枚隔てた向こうにじいちゃんばあちゃんが生活していました。会社を興して、ここまで大きくするのにどれだけ苦労したか、どんなスゴイことを成し遂げてきたか、という話は散々聞かされましたw
でも、じいちゃんの口からツネおじさんの話を聞くことは1度もありませんでした。それどころか、戦争の話もほとんど聞きません。karateの知る祖父像は、彼の40歳前後からのみ。

祖父が亡くなり、遺品の整理をしていると、原爆投下直後からつけていた手記が見つかりました。テレビではよく見る話ですが、まさかそれが我が家に起こるとは思いもよらず。
表紙を開いた1ページ目から、涙しました。ページをめくる毎に、また一粒、また一粒、涙がこぼれました。ついぞ、全て読むことができませんでした。もう、辛すぎて、ページが重すぎて、手が震えすぎて…

個人的な話が長くなってしまいました。
そういうわけで、karateにとって広島は
特別な場所です。
いつか、あの手帳の続きを読めるようになりたいな。

平和記念公園
広島県広島市中区中島町1丁目1
Mapはこちら

原爆ドーム
広島県広島市中区大手町1−10
Mapはこちら



広島来たら!江波山気象館近く
「お好み焼き ばんばん」の広島焼!

何か大切なことを忘れている。
漫然とした疑問を抱きつつ
次なる目的地を目指していると

せや、広島焼、まだ食うてへんやん!
お昼時やし、ランチにしましょう。
道中、たまたま通りかかった
「お好み焼き ばんばん」さんへ。

色紙に書いてもらって飾るのではなく、
壁に直接書いてもらうスタイル。
なんてアグレッシブ。

肉玉1.5玉を注文。もちろんそばで!

お客はkarateのみだったので、
すぐさま調理を始めてくれました。

ああ、既にうまそうやん・・・!

漫画の棚がありました。ラインナップは、
ONE PIECE、こち亀、ドラえもん。
客層は幅広いと見た。

テーブルにはからしマヨが!
美味しいですよねえ。誰でしょうね、
マヨネーズにからし入れようと思った人。天才。

サイドメニューも充実しています。
チャリやなかったら、絶対飲んでたなw

肉玉がきました!
世紀末に生まれた絶世の猫舌であるkarate。
弱点は汁物と、鉄板。w
でも美味しかったなあ
奇をてらった味ではないけど、毎日食べられる味。
シンプルが一番難しいですよね。
ごちそうさまでした。

お好み焼き ばんばん
広島県広島市中区江波西1丁目27−8
Mapはこちら



気象専門の施設でも
「江波山気象館」壁に刺さるガラス片

次なる目的地は「江波山気象館」
気象についても関心はありますが
こちらも被爆建物なんです。

近くまでやってきましたが、

施設は崖の上。
ちょっとブラックジャックを思い出す。w

案の定、途中からは階段だったので、
階段のふもとにチャリを置いて上がります。

アンテナが立ってて気象台っぽい感じ!

それにしては造りが凝っています。
入館料は大人100円高校生50円
そして小中学生は無料!太っ腹!!

気象に関する書籍がずらり。
落ち着いて勉強もできてしまいそう。

それにしても、

なんだか、

いちいち造りが・・・

本当に立派!!
マジで近代建築物としても価値あるんちゃうか。

そしてこちらの気象館、
小説の舞台にもなったらしく。

え!柳田邦夫!?
と一瞬思いましたが、よくよくみると
漢字が違いました。

karateの信奉するのは柳田夫でした。
両方の柳田先生、すいません・・・

これも何かのご縁、
『空白の天気図』、読んでみようかしら。

柳田邦夫さんは、ノンフィクション作家だそうです。
柳田國夫の方は、民俗学者ですね。

他にも胸躍る展示が色々ありますが、
先に当初の目的を果たしてからにしましょう!

こちらは原爆についての展示と、

気象についての展示室。

ぐるりと見渡すと、
壁になにやら張り紙がしてあります。

原爆に吹き飛ばされたガラス片が
壁に突き刺さっている、とな・・・?

こ、これか!
こんなものまで残してあるなんて。
吹き飛ばされたガラス片を浴びた職員もいたそうで
結構なけが人が出たみたいですね・・・

外に出てきました。
こちらの壁は改修せず元のままを保存。
焼け焦げたり、剥離した部分もありますな。
爆心地からたった3.7kmしか離れていないのに。

丘の上にあったから爆風を遮るものは
なかったでしょうが、代わりにがれきは
あまり飛んでこなかったんでしょうね。

屋上へ上がってきました。

やはり広島は湾を除けば

三方を山に囲まれています。
原爆実験の候補地として最大威力を発揮し、
貴重なデータが取れたでしょうね。あんまりです。

気を取り直して、童心にかえります!

右はタイフーンボックス!
左は雷発生実験フランクリンの実験室!

雷実験の方は、写真に納めるのが難しかったので

タイフーンボックスを紹介!
中に入ると、

水浸しの床の中央に、排水溝のようなものが。

正面のスイッチを押すと、映像・音声が流れ、
壁下部の排気口から煙(水蒸気)がもくもく発生。
次第に渦を巻き始めるという装置でした。

・・・えっと、
楽しすぎて解説全く聞いてなかった。w

こちらも映像の方がわかりやすいので、
GoProの動画を見てみてください。

江波山気象館
広島県広島市中区江波南1丁目40−1
Mapはこちら



次回は干拓の堤防跡もとい!
海の痕跡を探っていきます。
その道中で、とんでもなく巨大な
建物と出くわすことに・・・!

続きは、こちらから・・・

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅⑧