友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅⑥

ロードバイク
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広島市穴場の観光地巡り

観光マップに載らないような
知的好奇心を引き立てる地を求めて
ロードバイクで広島市内をぶらつきます!

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅①

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅②

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅③

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅④

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅⑤

やっと普通の旅行記事になってきたなw
大まかに見当をつけたので、
あとは道中楽しく寄り道していきます。

今回のラインナップは、こちら・・・

◆旧日本銀行に見る被爆跡
◆白い紙を立てていたから白紙社?
「白神社」に見る広島三角州の歴史
◆白神社前にある水のない池?
「愛宕池」に住む竜とは

旧日本銀行に見る被爆跡

広島市内を、路面電車が走っています。

ええなあ、地方都市に来た感じがする。
広島の路面電車といえば、原爆投下の3日後に運転を再開するという、鋼の精神を持った鉄道。全てが消し飛んでしまった広島の中央を列車が走る。その姿はきっと、復興への希望として人々の目に映ったでしょうね。3日後ってことはまだ戦時下にあったでしょうから、電車関係者たちは投下直後は復興というよりも戦う意思で動いていたのかも。

そんなことを想像しながら走っていると、

何やら立派な建物が。
「旧日本銀行広島支店」とあります。
そういえば広島にも日本銀行あるんやな。
まあ、日本銀行は大体の都道府県にはありますが
関西でいうと京都・大阪・兵庫に密集していて
あとの県にはないという・・・

日本銀行といえば、唯一の発券銀行であり、
政府の銀行であり、銀行の銀行であります。
中学生のときに習いましたよね。

中を覗いてみると

こちらはロビー。今はこの奥が広場になっていて、
催事に利用されているのか、ステージがありました。

展示室は地下にありますので、下りていきます。

さすが銀行だけあって、堅牢なつくり。
こちらの柵は爆風で曲がってしまっても
ハンマーでたたいて修理したそうな。
今も展示室を守る砦として現役バリバリです。

こちらの蝶番(ちょうつがい)は下にも
上と同じような丸い装飾があったようですが
これまた爆風で吹き飛んでしまったとか。

爆風で建物が壊れるのはわかります。面積も大きいですし。でもこういう小さな金具まで吹き飛ぶって、威力が全く想像できません。核兵器のプロトタイプである原爆で、これですもんね。恐ろしい。

こちらは金庫。分厚いなあ。
これだけの厚みがあればびくともせんでしょうな。
こちらも平成4年まで現役で使用されていたそう。
皆、よお頑張ったなあ(泣)

旧日本銀行広島支店は無料で開放されています。
原爆ドーム平和記念公園からも近いので、是非。

旧日本銀行広島支店
広島県広島市中区袋町5−21
Mapはこちら



白い紙を立てていたから白紙社?
「白神社」に見る広島三角州の歴史

地図を見ていて気になった神社。

白神社って、名前がシンプルすぎません?
何の神さまをお祀りしているのかしら。

ここで恒例の狛犬チェック!

凛々カワイイ!w
勇ましく装っていますが
短めの足のせいで可愛さがにじみ出ていますw

境内には3対の狛犬がいますが、うち2対は
被爆した狛犬だそう。
言われてみてば阿の狛犬、少し焦げているような。

先にお参りします。
お賽銭を投げると、神主さんらしき人がいらして
大幣(おおぬさ)を振ってお祈りしてもらえました。

大幣は、写真中央の賽銭箱のところにある
紙垂(しで)のついた棒のことです。
どうやら参拝者全員になさっている様子。
それにしてもこの神社、変わった造りをしています。
拝殿までの階段が長い。
写真左下を見ると、柱でかなり持ち上げてあります。

karate「随分と建物を持ち上げてありますね」
神主様「ええ、実はこの辺り、昔は海だったんです。
◆◆◆◆白神社は岩礁の上に建てられています」

karate「確かに本殿も岩場の上にありますね」

神主様「昔、この辺りは海に突き出した岩礁地帯で、
    岩に船をぶつけてしまうことが多くて。
    岩礁があるという目印のために白い紙が
    立てられたのが起源とされています」
神主様「ちなみにうちは『しらかみしゃ』と読みます」

完全に心の中を読まれていました。
しろじんじゃ、やと思ってましたスイマセンww

それから広島市の三角州と干拓事業について
お話をうかがいました。

広島市の三角州と干拓事業

広島市には西から山手川・福島川・天満川・本川・元安川・京橋川・猿猴川と7つの川が流れている。旧太田川が運ぶ土砂で遠浅の海となっていたが、梅雨などの雨の多い時期になるとよく床下浸水していた。干拓事業は1600年代にも行われていたが、江戸期になるとオランダ式の干拓技術が導入され、更に拡大。

干拓っていうのは文字通り、干して拓くこと。

満潮時に水門をつくり、干潮とともに排水、そして水門を閉めると陸地ができるというもの。ただ土地は砂地で軟弱なため建築には向かず、主に農業に利用されました。塩に強い綿花栽培がさかんに行われたそうです。

そしてどうやらこの神社、
ブラタモリに出てきたそうです!
タモさんに先を越されてしまった・・・

なんでも干拓時の堤防にフィーチャーしたとか。
さすがブラタモリ、目の付け所が渋い。
それならばkarateも別なる堤防の痕跡を探します!

白神社(しらかみしゃ)
広島県広島市中区中町7−24
Mapはこちら



白神社前にある水のない池?
「愛宕池」に住む竜とは

白神社を出て気になったのが

こちらの岩場。

え、池なん?水ないのに??
元は池だった、ということのようです。
確かに庭園チックになってはいますね。

説明書きには竜が彫られているとありますが

こ、これか・・・?たぶんちゃうよな。w
どれのことを指して竜としているのか、
ちと難しすぎます。
結構全部ちゃんと見たんですけどねえ。

それにしても界隈は旧国泰寺の境内ってことは、もとはお寺の敷地やったんですね。ほな国泰寺は今も近くにあるってことか。

国泰寺はキリシタンを処刑した浅野氏のお墓があったり、毛利輝元の片腕だった恵瓊(えけい)が、国泰寺の前身のお寺を建立していたりと、結構な歴史を歩んでいるお寺。

しかも白神社から連なる岩礁を利用して作られた池。どうしてなかなか、ひょっこり現れた史跡とはいえスルーできまへんな。こういうの、広島はポツポツあるのかしら。

広島へはしまなみ海道目当てで来るばかりでしたが、
歴史を深掘りしてみても楽しいかもしれません。

旧国泰寺愛宕池
広島県広島市中区中町7
Mapはこちら



さて、次回は更なる被爆建物を尋ねます。
広島に来たなら、行かずにおれますまい。

続きは、こちらから。

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅⑦