街を見守る緑「大山祗神社」の秘境と「田中神社」一乗寺の空に響く声

ロードバイク
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街中の秘境

京都は街の中心地からチャリで30分も走れば
山のふもとに到着するし、
街中から山の緑が見えるところ。

となると、きっと秘境めいたところも
街からすぐにアクセスできるはず。
街からチャリで30分の秘境と、
まさかの〇〇が境内にいる神社
訪ねてきました。

今回のラインナップは、こちら・・・

◆地図を過信することなかれ!
「大山祇神社」karate、プチ遭難
◆ラーメン激戦区に緑のオアシス!
「田中神社」境内に〇〇飼ってるて!?

 

地図を過信することなかれ!
「大山祇神社」karate、プチ遭難

京都芸術大学近くまで来ました。
裏手は瓜生山があるのですが、
その近くに秘境めいた神社があると聞いて
やってきました。

病院のあるところで、三つ股に分かれています。
Google Mapを頼りに右へ行きましたが、
登山道のない山に突き当たりました。
どうやら真ん中が正解だったようです。

真ん中の道へ行きたいのですが、
とにかくここからは激坂なのです!
チャリは右手の道にある駐輪場に
置いていきましょう。

さて、参道?に着きました。
Google Mapいわく、

ここが参道らしいです。
絶対ちゃうやろなー思ったんですが
少し階段を上がったところに
墓石と石塔が見えたので、
万が一を信じて奥へ進んでいきます。

木漏れ日が気持ち良い。気持ち良いけど
やっぱ絶対ちゃうやん。w
しばらく突き進んでいったのですが、
途中から坂が始まってガチ登山めいてきたので
引き返しました・・・

ほなどこに参道の入り口があるのかというと、

ここでした。ムズイわ!!www
短い坂を下ると、

やっと参道らしくなってきました。

うむ。間違いなさそう。

神域への境界は素朴なものでしたが、
秘境を演出するのにぴったりです。

大山祗神社(おおやまずみじゃんじゃ)に到着。
森の中にひっそりたたずむ、まさに秘境
街中からチャリでアクセス30分未満。
車を借りて1~2時間も走らずとも
こうして豊かな自然に包まれるのは
京都の良いところです。

大山祗神社

大山祇神(おおやまつみのかみ)を主祭神とする。ただしこの地に大山祇神がまつられたのは後年になってからであり、昭和4年に地龍大明神を祀ったことから始まった。地龍大明神は瓜生山の主神と考えられており、創始の際に大山祇神を合祀した。瓜生山の歴史は長く、876年、八坂神社祭神の牛頭天王がしばらく鎮座されたときまでさかのぼる。

歴史はあんまりない神社ですが、
雰囲気は1000年単位の神社と
そう変わらないような。

境内中央にある鳥居には
扁額がかけられていたような跡が。
その背後に太極図があったってことですな。
太極図のある神社って珍しいな。

ここを真っ直ぐ抜けると、

地龍大明神が祀られていました。
そして恒例の狛犬チェック!

お顔まわりはスッキリしています。
たてがみはおしとやかに
首回りへ流れていますな。お上品。

さらに奥には

盛り砂がしてありました。
こんなに2点間の近い盛り砂、初めて見たな。

境内には他にも

木花咲耶姫神(このはなさくやひめのかみ)の祠も。
帰ってからいくら調べても、
ここの神社との所縁はわからず終い・・・
一度、ここは兵火で焼けているそうなので、
記録の類はあんまり残ってないんでしょうかね。

殉國英靈之碑も。
殉国という物言いからして、
第二次世界大戦で散っていった
兵隊さんたちに向けたものかしら。

karateは立場柄、第二次世界大戦について人様にお話しする機会が年に数回あります。大変な戦いでありました。当然、karate自身は戦争を体験したことがありません。紛争地に赴いたこともない。人から聞いた話を煎じて、また別の人に話すばかりで、情けなくなります。

じいちゃんの弟が、原子爆弾で亡くなっています。被爆して亡くなったわけではなく、爆心地近くに働きに出ていたものですから、爆風で瞬く間に蒸発してしまったようです。
じいちゃんも数年前に他界しました。じいちゃんはついぞ、戦争の話をしなかった。じいちゃんの弟の話も、ばあちゃんや親から聞いたばかりで、仏壇の写真を見て「これ誰?」って、小さい頃はよく尋ねていたのを、おぼろげに覚えています。以前にも当ブログでお話しましたね。

karateの、第二次世界大戦との繋がりはたったそれだけのものですが、世界唯一の被爆国の国民として、多くのことを知っておく義務があります。いえ、義務や使命なんてカッコイイものではなく、知りたいという本能的な欲求を感じるのです。
karateは百聞した身に過ぎません。しかし、「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」と言います。「過去のことなんて勉強して何の意味があるねん」と思っていた小学生時代、旅行で原爆ドームへ行き、戦争を追体験しました。その頃はただただ怖かっただけでしたが、やはり教育というものは時間をかけて芽を出すもの。なんでもそうです、蝶の舞が世界の結果を変えてしまうようなことも、じっくり時間をかけてからのこと。しかし、「歴史も大して知らん時期に大枚はたいて修学旅行に行っても効果ない」と考えてしまうのは、現代人の病ですな。飲んだ薬の効果が数時間で表れる、それが当たり前やと考える時代にすっかり慣れてしまいました。効き目が早く強いほど、自らの体に負担をかけていることを黙殺したまま。

国語や数学、英語、理科にいたるまで、近年の教育は思考力を問うものが増えてきました。社会科のうち歴史だけ、少し置いてけぼりを食らっているような気がします。即効性だけを優先して、歴史が切り捨てられはしまいか、心配です。
文部科学大臣や教育再生会議の有識者の方々のうち、教育の現場に立ったことのある人は何人いるのでしょう。本当に教育を必要としている人々の家庭実情を知っている人間は、皆無なのでは。ゆとり教育の成果を確認せぬまま、一部のエリートを育て、他を切り捨てるカリキュラムにシフトしてしまいましたが、それで生産能力を上げたところで、国民は豊かになるのかしら。ゆとり教育、めっちゃ良かったと思うんやけどなあ、今少しずつ芽が出てきてるのになあ。karate出身の中学・高校は正にそうやったなあ。下位層に時間をかけるのはコスパが悪いから大体の対応をしておいて、優秀な生徒に目一杯時間をかける、まさに2000年以降の日本を見ているよう。教育にコスパなんて言い出してもーたら、おしまいです。良い点を取ることが目的になっているってことですもんね。良い点を取れるようにすることが、教育ではないはずです。

と、かしこぶって現状を嘆いて批判するだけなら誰でもできます。せっかく問題に気付いているのに、文句を言うだけ。せっかくかしこいのに、もったいない。karateは、ちゃんと行動を起こしていますよ。今に見ていてください。まだまだ芽も出ていませんけどねw

大山祗神社
京都府京都市左京区北白川瓜生山町2−83



ラーメン激戦区に緑のオアシス!
「田中神社」境内に〇〇飼ってるて!?

大山祗神社から少し西へ戻ってきました。
一乗寺というエリアですね。
京都市内きってのラーメン激戦区として
大学生たちの胃袋をくすぐり続けています。

そのど真ん中にぽっかりと緑色のエリアが。

こういうところはまず間違いなく
立派な寺社仏閣があるに違いありません。

田中神社に到着しました。
早速ですが、狛犬チェック!!

吽の字の方は鋭い牙がありますが、
阿の字、歯、どこいっちゃったの・・・

それにしても田中神社とは、
やけに画数の少ないお名前です。
どんな神さまをお祀りしているのやら。
由緒書きを探してみると、

全く読めないww
字、どこいっちゃったのwww

仕方がないのでスマホで調べつつ、奥へ。

なんと境内に公園がありました。
しかも、

まさかのニノキン!!
でも二宮金次郎って、こんな感じやったっけ?
もう少しムチっとしてたような。

本殿へと続く参道は

緑にあふれていました。
橋があるってことは、
昔は川が流れてたってことなんかな。

最後の鳥居をくぐって、

拝殿へ。
主祭神は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)
縁結びと厄除けの神さまですな。

他にも稲田姫大神、事代主大神、倉稲魂大神、猿田彦大神、そして玉柳稲荷という
お稲荷さんも境内にあります。歴史は古く、863年頃には既にあった様子。
この辺りは町名に「田中」がつくところがほとんどで、最寄り駅も「元田中」という名前。田中姓の始まりの地と言われており、田中の始まりの「元」ということから、元田中と呼ばれているんだとか。

こちらにも狛犬がいました。

丸々していて、日本犬っぽい。かわいい。

そして拝殿向かって東側に、

御稲荷さんがあります。

玉柳稲荷神社です。こちらは明治12年創建。
玉柳ってことは、この界隈には
美しい柳が生えていたのでしょうか。

田中といい玉柳といい、珍しい?名前が散見される神社で、境内には神主さんらしき人の陰も見えなかったのでわからないことも多かったのですが、色々調べていると突如、

「ケーン!」

という鳴き声が。※リンではありません。w

声のする方へ向かってみると、

まさかの孔雀!!
しかも2羽も・・・!

せっかくですから、羽を広げて
シビシビいうてるところも見てみたい!

・・・10分経過。
・・・・・・30分経過。
全く広げる気配ナシ。うーん。
もしかして羽を広げるのは求愛行動なんかな。
威嚇やったらそろそろ
広げてくれてもええと思うんやけどなw

どうも孔雀が羽を広げるのは求愛行動らしく、
春に繁殖期を迎えるらしいです。
5月末は・・・ギリギリアウトですかね。w

でも近くには小さい子どもが何人かいて、
皆熱心に孔雀を見詰めていました。
街中に、それも神社に孔雀おったら
そらー珍しいですもんね。

・・・そういえばkarateの通っていた
保育園にも孔雀おったな。w

田中神社
京都府京都市左京区田中西樋ノ口町1
Tel:075-781-9274