大阪→福岡、たまにはゆっくり船旅で!船旅は美と贅沢に溢れていた

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急がぬ旅なら、お船はいかが?

船での移動って、思えばあんまり経験がない。
遊覧船はあるんやけど、
どこかへ行くための移動手段で船って言うのは
忙しい現代人にとってはなかなか
選択肢に挙がらないもの。

そこを敢えて船で行ってきました!
大人なら船で旅したい。
今回のラインナップは、こちら・・

◆大阪→福岡の距離・時間感覚
◆いざ船内へ!客室はどんな感じ?
◆船旅ならでは!甲板で楽しむ
贅沢、夕焼けこやけタイム
◆船なのに露天風呂!?
海の上から望む夜景

大阪→福岡の距離・時間感覚

どのくらい時間がかかるかというと、
大阪→福岡間の移動は、各々こんな感じ。

徒歩・・・・122時間
自動車・・・8時間
新幹線・・・2.5時間
飛行機・・・1.3時間
船舶・・・・12時間

船、おっそいなあwww

いえ、遅いから悪いというわけではなく、
遅いからこそ贅沢なのです!!

さて、karateは京都住まいなので
一旦大阪まで向かいます。

京都駅

↓JR東海道・山陽本線

↓新快速 姫路行(29分)

大阪駅
:徒歩3分
西梅田駅

↓地下鉄四つ橋線

↓住之江公園行(6分)

なんば駅

↓南海本線

↓関西空港行(11分)

堺駅
:南海バス
:南港フェリーターミナル行(25分)
大阪南港

堺駅~大阪南港までのバス賃が510円
強気の価格設定・・・!w
利用者が少なければ、高くなっちゃいますよね。

karateはロードバイクを輪行していたので、
大阪駅からチャリ移動。約14kmの道のりでした。

バスで向かっても良かったんですが、
バスにチャリを積み込めるのか不安やったもんで。
14kmぽっちなら近いですよね。
感覚、おかしいかなww

 

さて、南港に到着したら手荷物計量があります。
ロードバイクは前輪と後輪を外すと手荷物として
無料で持ち込むことができます!!

受付のお姉さんがメジャーで測定。

「規定オーバーなので
自転車車両としてお預かりします」

・・・そういえばサドル外すの忘れてた。w
こんな時に限って六角忘れてくるという
痛恨のミスwww

と、いうわけで片道の船賃である6,380円
1,620円の自転車運賃を支払います。とほほ

今回は「名門大洋フェリー」を利用しました。
運賃は客室によって
スイートの18,950円~エコノミーの6,380円まで
お値段が変わります。

個室を選ぶのであれば、最低でも
ツーリストの7,800円から。

karateは一番安いエコノミーにしました。
旅人との出会いを期待して…!

 

いざ船内へ!客室はどんな感じ?

さて、自転車は車庫に入ります。
karateの準備不足で、ごめんねmy bike…

どんな感じで置いてもらえるんかなー

車輪をつけた状態で、
車庫で丁重に預かってもらいました。

でもやっぱり悔しいです。w
だって車庫っていったら、

こんな感じですよw
チャリを同じ空間に預けるなんて
なんだか尻込みしてしまいます。

愛車を尻目に客室へ向かいます。

ここら一帯が全て客室。
結構いっぱいある。

ロビーには案内図もあって

これだけの客室がありました。
めちゃ多いな!!

karateは一番安い客室なので

雑魚寝です!!

先客が1名いらっしゃいました。
バイクで旅して、帰る途中とのこと。
karateと同じくらいの年の息子さんが
いらっしゃるそうで、
いっしょに甲板で夕焼けを撮る約束をしました。

 



船旅ならでは!甲板で楽しむ
贅沢、夕焼けこやけタイム

船内中央は吹き抜けになっています。
下は大きなテレビモニターがあって、
お風呂上がりのおじさまたちが
ぼんやり眺めていました。

上へあがると

甲板です。広い。

夕焼けヤバい。ww
karateの語彙力もヤバいwww

でもおじさんいわく、
まだ夕日も本気を出していないそうです。
もう少ししてから来ようかな。

食堂は

こんな感じ。広い。
さすがに日も落ちる前から
ご飯食べてはる人は少ないですね。

船内を探検しているうちに、

甲板も茜色に。

夕日が本気出し始めた!!

茜色から紺色へ
美しいグラデーション。

こんなにゆっくり夕日を眺めたの、
久しぶりやなあ。
下手したら10代以来かも。

空と夕日と橋。美しい。

橋をくぐります。

夕焼けと橋。絵になるなあ。

夕日も半分ほど沈みました。

仲良くなった同室のおじさまと2人、
黙って夕日を見送りました。
贅沢な時間でした。

バイクで旅するおじさまは既にお仕事を退職されて、
奥さまとお2人で余生を過ごしているそうです。
奥さまはバイクには乗れないので、お1人バイク旅。
関東から大阪まで下道で旅して、船で福岡まで行き、
そこから九州を1周するそうです。羨ましい。



船なのに露天風呂!?
海の上から望む夜景

おじさまと夕餉を共にしたかったのですが、
おじさまは乗船前のお弁当を買ってきたらしく
フラれてしまったので、1人で食堂へ。

窓辺の席にしました!
夜景を見ながら夕飯といきたかったのですが
外は真っ暗で何も見えず、ガラスに映る
自分を眺めながらの食事になりました。w

夕飯のメニューは、こちら。

チキン南蛮定食+貝汁!
南蛮は普通でしたが、貝汁がうまい!!
味噌汁を飲むなら、グレードアップして
貝汁を頼んだ方がいいっすね。

食堂にはトラック運転手のお兄さん方が
ワイワイ楽しそうに団らんしていました。
同じルートを走っていると、示し合わせずとも
顔を合わせることもあるんでしょうね。

朝ごはんは予め頼んでおくと、
焼きたてのパンが食べられるそうです!
え、船で焼いてるってこと?すごいな、船。w

そして広場に戻ると、案内図に気になる情報が。

露天風呂って、正気ですか?w
え、ここ船ですよね?ww

22時ギリギリに行って誰もいなければ
写真を撮れるかとも思ったのですが、
結構皆さまギリギリまで楽しんでおられました。

確かに露天風呂はありました。残念ながら周りには仕切りがあったので景色はその隙間から見えるのみでしたがまさか船で露天風呂にあずかれるとは露ほどにも思っていなかったので、大満足です。ちょっと寒かったけど最高。いっそのこと、男湯は仕切りなくてもいいと思うけどなあw

お風呂から上がると館内放送で、
橋の下をくぐるよーと案内があったので

再びやってきました甲板!!
おじさまも誘おうかと思ったのですが
既にお休み中だったので、
そっとしておきました。

綺麗ですねえ。

くぐりました!!途中、ブレてますがw

今度は橋が見えなくなるまで眺めていたので
すっかり冷えてしまいました。さぶっ

ゆとりを持ってお休みがないと、船というのは移動手段として候補に挙がりづらいのですが、船に乗るということ自体が目的になりえます。それだけの魅力が船にはありました。今度は個室を予約してみようかな。

乗船してからは溜まっているブログ記事を書いたり、本を読んだり、いろんな人と話してみたりと、とても有意義な時間を過ごせたように思います。1人で過ごすのが苦手な人は、時間を持て余してしまうかもしれませんが、karateくらいのお1人様マスターになれば、何のことはありません。w

船の中で本を3冊、読みました。
せっかくなのでご紹介を。
こんな名前ですが、読書好きなんですよw

『MBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』

永井 孝尚さんの本。自分の読んだビジネス書をさらすなんて恥ずかしいんですが、めちゃめちゃ面白かったです!この50冊の中から既に4冊購入して、読み終えています。
MBAっていうのは経営学ですね。別にkarateは資格を取るつもりはありませんが、様々な企業の勝利の方程式を垣間見るのは、一端の社会人として痛快なのです。実家が自営業ということもあって、幼い頃から経営は身近なものでした。関心を寄せるのは、それもあるんかな。

『苦海浄土』(くがいじょうど)

石牟礼道子さんの本。水俣病患者から聞き取りを行ない、患者とその家族の苦しみを中心に描き出した長編小説。…旅に持っていくような内容ではないですねw
自慢ではないですが、karateは本を読むのが速いです。娯楽としての現代小説なら、必ず15分くらいで立ち読みして読破してから、買うかどうか考えます。
でも『苦海浄土』は、そんな速度で読めるものではありません。内容が難しいのではなく、読むのに体力を使うのです。だから少しずつしか読めません。
ページに躍る言葉に瞬きを忘れ、手に汗を握り、魂を揺さぶられる。平気で読めるようなものではない。魂なんてスピリチュアルなもの、あまり信じていないクチですが、揺れる魂を感じることで、己の魂の形に気付く、そんな本です。

『梁塵秘抄』(りょうじんひしょう)

平安末期に編まれた歌謡集。訳文は味が薄くなるので、原文を読みました。歌謡集という時点でよくわからないかもしれませんが、1100年代J-POPオムニバス・アルバムと思ってもらえれば良いかとw
編者の後白河法皇は大の歌好きで、わらべ歌から田歌(田んぼ仕事のときに歌う歌)白拍子遊女たちの歌った、社会の下層を生きる者たちの猥雑な歌もたくさん紹介されています。後白河法皇はサブカル好きやったんですね、歌を歌いすぎて3回喉を潰したそうですしww
でも「音は幻」なので、文字で表すのには限界もあろうかと思います。文字をもとに再現して演奏なさる方もいらっしゃいますが、それが正解なのかどうか、今となってははかる術もありません。

 

さて、船の朝は早いのです。
AM5:30に、新門司港へ到着しました。

karateは5時に起床しましたが、
皆さま既に下船の準備万端でした。早い。

船を下りると、

船が朝焼けに照らされていました。
大型トラックがどんどん出てきます。

しばらくその様子を眺めながら、
karateは博多を目指しましたとさ。

今はコロナで船の移動が心配な方も
いらっしゃるでしょうが、
HPを見る限りは消毒・換気をしっかり
されているようです。
もう少し落ち着いたら、また船旅できるかなあ。

名門大洋フェリー