佐賀は唐津の建築事情!「埋門ノ館」「旧唐津銀行」にみる東京駅誕生のルーツとは

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お城の次は、建築や!

そろそろ皆さまも佐賀通になってきたのでは。
唐津だけでかれこれ
5回も連載してますもんね。w

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そして唐津城のお次に見えますは、
近代建築
唐津にも立派な建築が残っています。

今回のラインナップは、こちら・・・

◆ご趣味は?茶道・書道・日本舞踊!
「埋門ノ館」習い事のあるべき姿
◆唐津の時の番人「時の太鼓」と
「唐津バーガー」B級グルメと町自慢
◆東京駅や日銀完成は佐賀のおかげ!?
「辰野金吾」近代建築の父は唐津の宝

 

ご趣味は?茶道・書道・日本舞踊!
「埋門ノ館」習い事のあるべき姿

唐津城を後にして、少し西を走ります。
海近くの道とあってアップダウンも少なく、
夏場でも気持ちよく走ることができます。

すると、道中にこんな建物が。

埋門ノ館(うずめもんのやかた)というのぼりが。
そんなに古くはなさそうやけど、
歴史はあるのかしら。

入り口には敷石ならぬ、
瓦が敷かれています!ちょっとオシャレ!!

歴史的建造物ではなく、
どうやら日本文化をたしなむ施設のよう。

お庭も素晴らしいですな。
肩肘張ってなくて、裸足で歩きたくなるような
綺麗な芝生です。

ちゃんとお茶をたしなめるよう
徹底した造りになっています。

中央の畳、一部だけ
正方形になっていますね。取り外したら
釜でお湯を沸かせるようになってるんかな。

大広間には先客が。
奥は板敷になってますな。

そ、そういうことか!!
日本舞踊やお能なんかもできそうです。
さながら檜舞台。
だから板敷やったんすな。

板の間から見たお庭。良うがんす。
うちの庭はここまで広くないけど
ちゃんと芝生を敷いたら
これだけキレイに見えるんやなあ。
ウチもそうしようかしら。

それにしてもこれだけの公共施設があるって
唐津市民、贅沢やなあ。
1時間260円で借りられるそう。さすが公共施設。

そういえば大人になってから習い事ってほとんどしなくなってしまいました。コロナのおかげで滋賀の書道の師匠にもしばらく会うてません。実家の道場を離れてからも、すっかり人を殴る用事がなくなりました。w

世の社会人たちは、どんな習い事をしてるんでしょうね。英会話やビジネススクールでしょうか。でもそれは仕事に必要なことであって、あんまり習い事とは言わないような気もします。
習い事は趣味とも言い換えられるような気もします。それらは本業とは全く違う世界にあるべきではないかと思うのです。食品メーカーのサラリーマンが、食べ歩きをする。医療従事者が、町医者を訪ね歩く。そういう余暇の過ごし方も良いのですが、そこに革新的な発見や発想は生まれないような。全く違う世界からヒントを得て、イノベーションが起きると思うのです。建材メーカーのエンジニアが建物のことばかり考えていても、限られた市場のパイを他社と食い合うだけです。それって限られた領土を奪い奪われを繰り返しているだけで、拡大も進歩もありません。でももし彼の趣味が文房具収集だったり、習い事で写真教室へ通っていたりすれば、建材の知識を文房具やカメラ用具に転用して、新しい市場に気付くこともあるのでは。

karateの趣味は、ロードバイクで遠乗りすることと、野宿です。w 自分のことを全く知らない人たちが住む町へいって、イチから自分を知ってもらう。そして見知らぬ人の話を聞いて、その人の人生に触れる。知らない土地の歴史を知って、これまでの我が振りを振り返り、これからの我が振りを仰ぎ見る。野宿していると内省する時間がたっぷりあるので、というかそれしかすることがないので、ソロキャンプは少し禅めいた様相をしていると思います。旅を通してkarateの生き方が少しずつ変わっていく。旅で出会ったこと、気付いたことが心の血肉となって、今のkarateの心になる。それってすごく誇らしい。色んな人から心の一部をもらった恩と感謝があるから、生半可には生きていけません。あなたにもらった心の一部があったから、こんなにスゴイことができましたって、お礼参りに回りたい。

そういう気持ちに気付けたのも、唐津に埋門ノ館に振れたからなんですよねえ。何事にも、感謝ですなあ。

埋門ノ館
佐賀県唐津市北城内6−56
9:00~17:00(月曜定休)

Tel:0955-75-1810



唐津の時の番人「時の太鼓」と
「唐津バーガー」B級グルメと町自慢

埋門ノ館から少し東へ戻ってきました。
駅の方へ戻る道すがら、
妙な建物があったことを思い出したのです。

二ノ門堀まで戻ってきました。
お堀の水はすっかり干上がっています。
テレビ東京でも来たのかしら。

この近くに、例の建物があります。

これっすね。
鐘楼のような建物に不釣り合いな、
現代式の時計がかかっています。
この時計、いるかなあ。
雰囲気を壊しているような・・・
と、心の内でぼやいていると、

なんか出てきた。w
通りかかったときはちょうど13時でした。
時間を知らせてくれるからくり時計のようです。

13時と聞くと、一気にお腹が減ってきました。
B級グルメでランチと参りましょう。

からつバーガーです!!
今は虹の松原にある本店しかありませんが
karateが訪れたときは街中にもお店がありました。

スペシャルバーガー520円を注文。
ハム+卵+チーズ+パティ+レタスを
甘めのソースでいただきます!
日本人好みの味付け。おいしかった。

もう1個くらい食べようかなーと思ったのですが
お店番のおばさまと話し込んでしまって
注文するタイミングを逸してしまいました。

「何をそんなに地元の人と話すことあるねん!」ってよく言われますが、karateは「初対面なんやから話すことなんて山ほどあるでしょうに!」と思うのです。
自分がどこから来たのか、何をしに来たのか、おばさまは地元の方なのか、お店はいつからされてるのか、儲かってるのか、町の自慢は何なのか、近くに行くべき場所はあるのか・・・ほんまにいくらでもあります。そして大体50~70代くらいの方がお相手だと、話がすごく弾みます。karateの引き出し、どうなってるんでしょうね。w
ガイド本に載っている施設はやっぱりどこへ行っても既視感がありますし、やっぱり町の自慢は地元の人に聞くのが一番です。
そして今回、おばさまから仕入れた情報は、近くに近代建築があるということ、あとは〇〇の展示場があること、でした。早速行ってみましょう!

ごちそうさまでした。

二の門(時の太鼓)
佐賀県唐津市北城内6−45

からつバーガー
佐賀県唐津市鏡4
10:00~20:00
Tel:0955-56-7119



東京駅や日銀完成は佐賀のおかげ!?
「辰野金吾」近代建築の父は唐津の宝

近代建築の正体はやっぱり、

銀行でした。
こちらは旧唐津銀行

なんや、京都や大阪にあるのと
そう変わらんやないか、と侮るなかれ!!

この銀行設計の関係者はなんと、
辰野金吾!!!
設計者は彼の弟子・田中実さん。

近代建築が旧唐津銀行と変わらん感じなのは
彼のデザインが他の建築家に
多大な影響を与えたからに他なりません!!
さすが近代建築の父!!

辰野は唐津出身と聞いてたから、
もしやと思っていたのですが
やっぱり地元でもちゃんと
素晴らしい仕事をなすっていたようで。

え、辰野金吾をご存知ない!?
したらば、少しお勉強いたしましょう。

辰野金吾(1854-1919)

日本最初の建築家と呼ばれている人物。またの名を「近代建築の父」とも。代表的な仕事に東京駅日本銀行などがある。
辰野は工部大学校(現:東京大学工学部)第一期生。首席で卒業後は官費でヨーロッパへ留学、現地で近代建築を更に深く学んでいく。帰国後、彼は多忙を極める。北は北海道から南は佐賀まで、日本一円に彼の仕事は広がっていく。

日本銀行は彼の早い時期の仕事でしたが
後年、辰野建築の代名詞ともなる
「赤レンガ+花崗岩」

東京駅はまさに赤レンガに白い花崗岩の
ラインが美しい建築になっていますよね。

大阪市中央公会堂もまた、彼の仕事の一つです。
こうやって見たら、何となく近い感じしますね。

旧唐津銀行は辰野の弟子の仕事ではありますが、
辰野の魂はしっかり受け継がれています。

ロビーに入ってきました。

天井から柱まで、一分の隙もないですな。

暖炉は大理石か。さすが銀行。

2Fにも上がれるようです。

2Fも抜かりない。

スイッチが可愛い。
ウチも全室このスイッチがいい。w

それにしてもやっぱり佐賀すごいな。大陸の玄関口は伊達やおへん。早稲田の付属高校もあるし、
江頭2:50も佐賀出身やし、佐賀はもしかして天才の生まれやすい土壌なのか・・・?

さて、からつバーガーのおばさまに教わったうち
1つは制覇しましたな。興奮冷めやらず。

道中、こんな案内板が。
ここからまた西へ向かって、
次回は〇〇の展示場へ向かいます!

旧唐津銀行 辰野金吾記念館
佐賀県唐津市本町1513−15
9:00~18:00
Tel:0955-70-1717