友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅⑧

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広島観光・超穴場編

穴場と言えば聞こえが良いですが
マイナースポットということですなw

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅①

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅②

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅③

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅④

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅⑤

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅⑥

友人の結婚式=大冒険!?京都→広島まで日本海沿いロードバイク+キャンプ旅⑦

今回は江波山気象館の帰り道、
舟入神社と、道中偶然見かけた
巨大建築へいってきました。

ラインナップは、こちら・・・

◆数少ない干拓の痕跡!
「舟入神社」干拓と被爆の歴史
◆突如現れたバベルの塔
世界平和記念聖堂のある教会
「カトリック幟町教会」

 

数少ない干拓の痕跡!
「舟入神社」干拓と被爆の歴史

江波山気象館のガケを下りてきました。

路面電車が走っています。
何回見てもカワイイ。

さて、次なる目的地は舟入神社。
こちらも被爆建物なのですが、それよりも
境内は干拓堤防の上にあるとか。

当然、干拓が終われば堤防は不必要なので
取り壊されるのが当たり前ですが、
神社があったおかげで、その一帯だけ
堤防が残っているのです!!

と、いうわけでやってきました。

舟入神社(ふないりじんじゃ)です!
驚いたことに、境内は公園になっていて
遊具で子供が遊んでいましたw

境内まで階段が続くのは珍しくないですが

不自然なくらい上がってますね。
石垣の上にもう一回石垣を積んであるような。
干拓時はこれだけ上げてあったんすな。

船着き場でもあったんかな。
それとも単にショートカットのため?w

ばっちり被爆建物の表示があります。
産土(うぶすな)大神という筆頭に並ぶには
少し珍しい神さまが。
土地の守り神なので、土地から生まれるものは
全てこの神さまの管轄です。農作物も、人間も。

境内は本殿があるきりです。
干拓の排水用樋門の守り神として
建立されたんだとか。

玉垣には舟入町の名が連なる中、
1つだけ西遊廊の文字が。
このあたり、昔は遊郭やったんかな。
西ってことは、東にも遊郭があったんか。

広島城下は大衆芸能を嫌う体質と記憶しています。すごい潔癖というか、徹底していたというか…。城下町での歌舞伎や浄瑠璃を取り締まっていたと聞きますし、遊郭なんて以ての外やったんちゃうかな。まあ、当時の殿様の意向なので、随分昔の話ですw

遊郭があったとしたら、昭和の売春防止法施行で潰れてしまったのかしら。京都の遊郭もすっかり排斥されてしまって。京都の場合は当時の建物がまだ残っているので、まだマシなんかな。
舟入神社界隈を少し歩いてみましたが、当時を偲ぶ建物はほとんど見当たらず。建物を保存するってだけでも、お金かかるものね。

広島のみならず、歌舞伎が取り締まられたのには当時の歌舞伎が女歌舞伎であったことが理由に挙げられます。女性差別をしているわけではなく、能が武家の芸能なら、出雲阿国(いずものおくに)から始まった歌舞伎は女性の芸能でした。

娯楽の少ない当時ですから、女性が不思議な姿をして踊ったり、女性同士が入り乱れる姿を見られるとあって、大変な人気を博したようです。それもごひいき同士で争いが起こるほど。風俗が乱れるという理由で取り締まりを受けることになっていきます。

そののち、若衆歌舞伎を経て野郎歌舞伎となり、現在の男性のみで構成される歌舞伎が完成するわけですな。

karateは歌舞伎よりも能や狂言が好きですが歌舞伎もちゃんと勉強したいっすね。
京都で生活していると、なんだか歌舞伎の方が敷居が高いんですよね。能や狂言はお寺や神社でもやってはることを考えると。
でも一番好きなのは、落語です。この3つを比べるのはおかしいかw

舟入神社
広島県広島市中区舟入南6丁目4-10
Mapはこちら



突如現れたバベルの塔
世界平和記念聖堂のある教会
「カトリック幟町教会」

さて、ぼちぼち帰りの新幹線を
気にしつつ寄り道しなければ。

原爆ドーム界隈まで戻ってきました。
夕日に染まるには、あと少しかかるかな。

レトロ路面電車!
別に鉄道オタクでもないのに
電車載せすぎかなw

市内をキョロキョロしながら
自転車を転がしていると、
脇道に巨大な塔が見えました。

ビルやないんです、

塔です・・・!デカい。

どうやら塔の正体は

教会であるようです。
それにしたって、

これはただの教会やおまへんな。
少なくとも終戦後の建築かしら。
結構新しそう。

こちらの教会は
「カトリック幟町(のぼりまち)教会」
この巨大な塔は
「世界平和記念聖堂」というそうです。

西洋建築というよりは、西洋風建築って感じ。
まず飾りが豪奢ではない。
これだけ立派な聖堂やのに、

飾りは控えめ。
でもしっかり意匠は凝らしてある。

西洋人の仕事とは思えん。
そう思って調べてみると、なんと
村野東吾の設計でした!納得!!

村野 東吾(1891-1984)

佐賀県の現唐津市出身。建築家。大阪を中心に東京、神奈川、愛知、京都、兵庫、広島、福岡など都市部には必ずといって良いほど彼の仕事がある。京都にはウェスティン都ホテル京都別館にある傑作「桂水園」、ほか都ホテル系列を次々設計。晩年には宝ヶ池近くグランドプリンスホテル京都も設計。ホテルの空間に合った家具や照明のデザインまで手掛けた。

昨年末、村野東吾展が横浜で開催。karateも行きたかったんですがこの時期に東京界隈へ出向くのは恐ろしく・・・

大阪でも7年前に彼の展示会がありました。karateはそこで初めて彼のことを知ります。奇をてらった、未だ見たことのないモノを作る、それすなわちデザインであると思っていましたが普遍をデザインすることや、何かに添う、もとい副うようなデザインこそ難しいのだと、理屈ではなく感覚で納得したものです。

敷地内に説明書きがありました。
塔は全長57mもあるそうです。
ビルにすると、19階建て
ガンダムが18mでエヴァ初号機が40m

うん、やっぱデカいわ。

扉は完全に閉まっていたので
中は見学できませんでしたが、
調べる限りでは中も素晴らしい。
見たかったなあ。

キリスト教については旧約聖書を読んだきりで不勉強です。誰か楽しく教えてくれる人、いはらへんもんかなあ。お坊さんの知り合いしかいないや・・・

カトリック幟町教会
広島県広島市中区幟町4-42
Mapはこちら



さて、長かった旅も次回が最終回。
次回は広島城をくまなく探索します。
もちろん、戦時中の遺構も探ってきました。