唐津の窯元探訪
前回、あや窯さんに
御用窯跡と中里太郎右衛門について
色々と教わりました。
そこまで聞いてしまったら、行くっきゃない!
十四代続く窯元は伊達やなかったっす…!
今回のラインナップは、こちら・・・
◆唐津焼の歴史、中里家と共にあり!
「中里太郎衛門陶房」の贅沢展示場
◆旧唐津藩の中里家御用窯跡!
「御茶盌窯」続けることの難しさ
◆現役登窯とまぶしい猫モチーフ!
「中野陶痴窯」と「赤水窯」
唐津焼の歴史、中里家と共に!
「中里太郎衛門陶房」の贅沢展示場
道中でにゃんこに出会いました。
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これだけ近付いても微動だにしない。
動いたら暑いもんね。w
そしてにゃんこの視線の先には
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「中里太郎右衛門陶房」が。
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さすが十四代続くだけあって
門構えが尋常やないですな。
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お庭を経て、敷石につられていくと、
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こちらが展示場の入り口のようです。
中の撮影は憚られたのですが
やっぱりお高い感じでした。
日常使うには気を遣ってしまうな・・・
梁の立派な建物で、中はこんな感じでした。
そして展示室と展示室の間には
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渡り廊下が。
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お庭を拝見しながら渡ります。
代々、ここに住んではるんかな。
展示場のためだけの敷地やとしたら
えらい贅沢な話です。
右手に見えるのは井戸でしょうか。
ふさいでありますが
そんな昔からあるなら
井戸くらいあって然るべきですな。
ええなあ、karateも家の庭に池、作ろうかしら。
中里太郎右衛門陶房
佐賀県唐津市町田3丁目6−29
9:00~17:30
Tel:0955-72-8171
旧唐津藩の中里家御用窯跡!
「御茶盌窯」続けることの難しさ
中里太郎右衛門窯を後にして、
旧唐津藩お抱えの窯跡があると聞いたので
やって来ました。
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こんなほっそいほっそい道の先にあるんか・・・
案内板も見落としそうになるレベルやな。
奥へ進んでいくと、
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古びた建物が。
この更に奥に窯があるようです。
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こ、これが旧唐津藩の御用窯跡!
御茶盌窯(おちゃわんがま)と呼ばれる、
中里家の使用した窯です。
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何かひそんでいそうな雰囲気・・・
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陶器の欠片がそのままになっています。
連房式登窯(れんぼうしきのぼりがま)ですな。
雨風しのぐような屋根も何もないのに、
よく崩れずに残ってるなあ。
この地で唐津焼の大成に貢献したのは中里太郎衛門と大島弥次兵衛であり、両名は藩指定の「御用焼物師」として腕をふるいました。そしてそれぞれが御用窯を作って陶器を焼成。御用窯で焼かれたものを「献上唐津」と呼び、将軍家や藩主への献上の品にしたそうです。
しかし明治に入って廃藩置県が進む中、御用焼物師の制度も廃止。大島家は窯業から離れてしまったものの、中里家は大正期まで御用窯であるこの御茶盌窯で製造を続けました。
大正ってことは100年前くらいか。
100年ならまだ残っていても不思議はないけど
この草の茂る様子、ラピュタを思い出すなw
企業の生存率は、10年でたった6%。10年の間にほとんどの企業が名前や姿を変えたり、潰れていったりする。続けるということがどれほど難しいことか。「継続は力なり」といいますな。継続していくと力がついていくんだよ、という意味だと思っていましたが、karateは「継続が力なり」だと思います。
幕府や藩の後ろ盾があったから続けて来られた、それがなくなったら続けていけない、というのは何だか悲しいです。良いときもあれば悪いときもある、良いときが終わったからハイ、サヨナラというのは本当に悲しい。
明治~大正期は間もなく大量生産の時代でしたが、前に書いた柳宗悦や吉田璋也たちの民藝運動のおかげで新しい価値観と地位を獲得しました。
振り子の重りは、右に振れたら左に振れるもの。良い時機にも終わりは来るし、悪い時機もまたずっとは続かない。良いときに賢く蓄え、悪いときは来る良いときに備えて力を養う。コロナ渦の今は、どの業界にとっても試練でしょうな。
御茶盌窯跡
佐賀県唐津市町田5丁目7
現役の登窯とまぶしい猫モチーフ!
「中野陶痴窯」と「赤水窯」
中里太郎右衛門窯から少し南に下ると
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お次は「中野陶痴窯」さんへ来ました。
屋号に「痴」の文字を使うのは珍しい。
どうしても悪いイメージのある文字ですが、
物事に夢中になるという意味もあります。
いたずらという意味もあったような。
こちらは明治から続く窯元。
五代続く老舗の窯元です。
お仕事も素晴らしいのですが、
こちらではなんと!
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現役バリバリの登窯が見られます!!
房室も「一の間」「ニの間」と
なかなか渋い呼び名が。
中野陶痴の名は四代目・五代目の方の
お名前から。
老舗ということは、お高いんでしょう・・・?
うん、花器は確かに高い。ですが!
蕎麦猪口は3,000円くらいで十分手が届く!
しかも蕎麦猪口、だいぶ玄人好みな見た目で
ちょー渋いんすわ。買うて帰ればよかった。泣
何せチャリで来たもので、荷にゆとりが…
そんなこと言うて、まだそんなに
買うてへんでしょう!と思いますよね。
でも実は唐津の駅周辺に来るまでの道中で
もう一つ、窯を尋ねていたのです・・・
それがこちらの、
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「赤水窯」さん。
虹の松原近くにあります。
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インターホンを鳴らしてお邪魔します。
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モダンな店内。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/19BEAF32-8D9A-4E57-B957-94B3E5EDC65F-1024x768.jpeg)
レジ周りにも小物がたくさん。
女性に人気のありそうなラインナップ。
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シンプルなお皿から、
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/7979270D-765F-4E84-BE5B-0515A2174BDF-1024x768.jpeg)
にゃんこモチーフのお皿まで。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/01/5D66E8C8-7C9C-4BBB-8B62-A7D5B9FDB485-1024x768.jpeg)
こちらの作家さん、猫が好きなんかしら。
接客してくれたおばさまに
「博多から自転車で来ました」と告げると
驚愕しておられました。w
驚かせてしまったせいか、
クレジットカードの機械の操作方法を
忘れてしまったようで、なんと息子さん召喚!
こちらの作品はお父さまと息子さんで
焼いていらっしゃるようで、
大きな猫ちゃんを飼っていらっしゃるようです。
そしてkarateが購入したものは、
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こちらのカップを2つと、
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2021/05/2F1AA84A-D36F-45C2-A470-A263B3D3A0F7-1024x768.jpeg)
こちらの豆皿を4つ。かわええ。
三十代になり、晴れておじさまたちの
仲間入りを果たしておいて、
可愛いもの好き、ここに極まれり。w
唐津には老舗の窯元もたくさんありますが
こうして現代的なお皿を焼く窯もあるみたいです。
両方が楽しめる佐賀、やっぱりええわあ。
中野陶痴窯
佐賀県唐津市町田5丁目9−2
8:30~18:00
Tel:0955-73-8881
赤水窯
佐賀県唐津市鏡4758
11:00~18:00(火曜定休)
Tel:0955-77-2061
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