博多を席捲する民芸ブーム!「山響屋」と「工芸風向」で見た民芸と玩具のぬくもり

他府県旅行
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民芸と聞いて思い浮かぶのは

どのご家庭にも必ず1つくらいは
民芸品がひっそり飾られていると思います。

こけし、張子の虎、
木彫りの熊、信楽焼のタヌキ・・・
ご自宅やご実家に1つはありません?
誰が買うてきたのやら。

karateは焼き物や漆器が好きです。
だから自然、民芸品も大好きになりました。
ほとんど置物にしか用途はないのですが
芸術品に用途を求めるのは野暮というもの。
だって民芸品は ” folk art “ ですから!!

今回のラインナップは、こちら・・・

◆民芸、福岡を席捲中!!
「山響屋」に広がる郷土玩具たち
◆民芸だって進化してます!
「工芸風向」生活に花を添える逸品

 

民芸、福岡を席捲中!!
「山響屋」に広がる郷土玩具たち

それにしても民芸品と伝統工芸品、
どう違うんでしょうね。
紙一重な気もしますが、karateは

伝統工芸品=歴史+高い技術+高級品
民芸品=歴史+手作り+生産量が多い

と、認識しています。だからって
民芸品がショボいなんて
言わせませんよ!!

特に民芸品は手に取って手に馴染んで、
自分が子どもの頃に遊んだおもちゃが
今度は自分の子どもの手にあるような、

自分の持ち物でありながら
我が子の持ち物でもあるような、
そんな不思議な存在なのです。素敵。

博多にはポツポツと民芸品を扱うお店があって
その中でも最近新しくできたお店があると聞いて
はせ参じた次第。

うーん、この辺らしいねんけどなあ。
アパートの1Fって聞いたけど・・・

ここか!
101号室にあるのね、ふむふむ。
でもまさかそんな、アパートっていうても
リノベーションされててピカピカなんでしょ?

って、マジで101号室にある・・・!

「山響屋(やまびこや)」さんにやってきました。
名前もええわあ。

ま、まじでアパートの一室・・・!!

所狭しと並んでいる玩具たち、これ全て
郷土玩具、民芸品です!
凧まであるー、すごいなあ。

レジ近くはダルマがびっしり。
店主の瀬川さんは山響屋の経営者であると同時に
ダルマの絵付けを行なう絵師さんでもあります。

表の看板にあった「うたげや」の文字は
大阪の南船場にある
ギャラリー兼店舗のお名前だったんですね。

この日は羊と柴犬の置物を購入。

羊は写真の中央やや右に、
柴犬は左手におっちんしてます。

散歩中、その場から動くことを拒否した柴犬だそうw
思えば我が家の民芸コーナーも、

玄関から、

トイレの扉まで、家中に広がりつつありますw

そうそう、柴犬も可愛いんですけど、
会計時にさらさらと、

袋に絵を描いてくれました!かわええ!
もしかしてバリエーションある?
また行かねばだ!!

民芸と玩具 山響屋
福岡市中央区今泉2丁目1-55やまさコーポ101
11:00~20:00(定休日:木曜)
Tel: 092-753-9402



民芸だって進化してます!
「工芸風向」生活に花を添える逸品

山響屋さんからも紹介してもろたんですが
かねてから行きたかったお店があります。

お店の前は何回も通ってたものの、
他に用事があることがほとんどだったので
この度、初来店と相成りました。

「工芸風向」さんへやってきました。

お店の中は、焼き物からグラス、
塗り箸やザルに至るまで、ええ品物が揃っています。

karateは写真左手前に並べられている
ネクタイを購入。

こぎん刺(さし)という、
少し悲しい歴史を持つ縫い物です。

こぎん刺

約300年前、津軽の農村でうまれたこぎん刺。江戸時代、津軽藩でしかれていたいた厳しい倹約令。絹はおろか綿織物さえ身に着けることを許されなかった農民たちは、麻布を着るしかなかった。当然、冬も麻布。寒さを少しでも和らげるため、織目の隙間を埋めるように刺し子を始めたことが、こぎん刺の始まりとされる。

なかなか深い情報が書かれています。
民芸品にも一つ一つ、歴史があるんですね。

訪れたのは平日でしたが、
お店に滞在中、3組ほどお客さまが。

お店の方が丁寧に品物についての物語を
お客さまに語っていらっしゃいました。

karateもネクタイをどれにしようか悩んでいたら
普段よく着るスーツの色をお尋ねいただいて
冷静に紺色のものを買えました。

かわええ。
せっかくかわいいのに、
意気込んで職場につけていったのに
今のところ誰も何も気付いてもらえていませんw

こうして普段から歴史のある品物を目にすることができて、それに知らない誰かであっても、こだわって作っていただいたものを身に着けられて、それだけでも気分が上向きになります。
karateはデスクにはあれこれ置きませんし、物持ちの良いせいか、買ったものは千切れるまで使い込むので、仕事道具も入れ替えがあんまりないんですよね。

でもこうして想いや良いものに触れると、ちとクセになってしまいますね。デスクに赤べこかこけしでも置いてみようかしら。w

それに旅先で買ったものには、買ったときの思い出も眠っています。品物を見て、触れて、あの場所へ行ったときはこんな人に出会ったなあ、こんなことがあったなあ、と。そういう自分にしかわからない物語が詰まっているのも、民芸の醍醐味かもしれませんな。

工芸風向
福岡県福岡市中央区赤坂2丁目6−27
営業時間:11:00-19:30(月曜定休・祝日の場合は翌平日に振替え)
Tel: 092-716-5173