京都観光するなら!「愛宕念仏寺」で千二百体の羅漢さまに出会う

愛宕念仏寺 羅漢 京都の寺社仏閣
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「愛宕念仏寺」って、読めます?

愛宕念仏寺と書いて
「おたぎねんぶつじ」と読みます。
初見では絶対に読めまへん。w

京都は嵐山の更に奥、
愛宕山へ登る途中にあるお寺です。

名だたる国宝なんかはありませんが、
ここには羅漢さまがたくさんいらっしゃいます。

なんであんなに個性豊かなのか、
お話を聞けば納得でした。

今回のラインナップは、こちら・・・

◆別名・千二百羅漢の寺!
「愛宕念仏寺」へのアクセス
◆羅漢さまって、一体どんな方?
◆ウォークマン羅漢からタモリ羅漢?
羅漢さまを作った人々の想い

 

別名・千二百羅漢の寺!
「愛宕念仏寺」へのアクセス

愛宕念仏寺は嵐山の観光地ではなく
結構山奥にあります。

それでも京都駅から電車とバスを使えば
40分くらいでアクセス可能です。
ほんとに京都は便利ですな。

京都駅

↓JR山陰本線 各停 亀岡行(17分)

嵯峨嵐山駅
:徒歩7~8分
嵯峨小学校前

↓京都バス 94系統 清滝行(11分)

愛宕寺前

 

愛宕念仏寺は愛宕寺前のバス停を下りてすぐ。
というか、バス停から見えます。

こんな感じの仁王門があれば、そこが目的地です。

実は愛宕信仰は全国にもたくさんあり、
ここは興った事情からお寺になっていますが、
愛宕神社の名前で神さまをお祀りしているところが
ほとんどです。

実は愛宕念仏寺の背後の愛宕山の頂上に
愛宕神社があるのです。

愛宕神社(あたごじんじゃ)

火伏・防火のご利益のある神社。全国に約900社あり、京都の愛宕山頂上にあるのは、その総本社。東北地方に多い。伊弉冉尊(イザナミノミコト)をはじめ、雷神(いかずちのかみ)加具土命(かぐつちのみこと)などを祀る。

 

雷神はまだしも加具土命は
漢字からどんな神さまか、わかりにくいですな。

加具土命

イザナギとイザナミの間に生まれた子の一人。火の神さまだったことから出産時にイザナミの陰部を焼いてしまい、イザナミはその火傷がもとで亡くなってしまう。怒ったイザナギは加具土命を斬り殺してしまう。加具土命の血から八柱の神が生まれ、さらに体から八柱の神が生まれた。

 

ちょっと可哀想な神さまです。
いや、だいぶ可哀想・・・父ちゃんやりすぎ。

京都のご飯屋さんなんかに行くと、
キッチンに必ずと言って良いほど
愛宕神社のお札が貼ってあります。
「火迺要慎」(ひのようじん)と書かれたお札、
食事に出かけた折に探してみてください。

 

 

羅漢さまって、一体どんな方?

仁王門をくぐると、険しい坂道を上ります。
でも道中には早速、羅漢さまがお出迎え。

な、和む・・・w

いかついリアルな羅漢さまではなく、
非常にゆるい羅漢さまたちです。

羅漢さまは大体お坊さんの姿で描かれます。
その前に、羅漢さまってどんな方々なんでしょうね。

羅漢(らかん)

阿羅漢(あらかん)の略。悟りを開いた高僧。位置づけとしては菩薩(ぼさつ)の下。

 

ちょっと今回は勉強すること多いですな。
頑張ってついてきてくださいw

菩薩さまも同じく悟りを開いた人なんですが
羅漢さまは人間で、自らの悟りを深める人です。

でも菩薩さまは何世代も生きられて、
人々を悟りへと導く超人です。

羅漢さまよりはちょっとお釈迦さまに近いかな。

ほんまにいっぱいいはるなあ。
だんだんモアイにも見えてきた。

こちらの羅漢さまは整然としています。
心なしかキッチリしている姿が多いような。

こちらの羅漢さまたちは苔むしていて
何ともええ感じ。
苔むしても静かにたたずんでいらっしゃる。

それにしても千二百体ってすごくないですか?
これだけ作るのは骨が折れたはず。

そう、少人数で作ったのであれば・・・

 

ウォークマン羅漢からタモリ羅漢?
羅漢さまを作った人々の想い

実はここにある羅漢さまの多くが
一般参拝者が自ら彫った(!?)ものなんです。

そんな素人が彫れるもんなんでしょうか。
karateも彫りたかった!!

1981年に復興祈念として
「昭和の羅漢彫り」が始まったそう。

もともとは五百体が目標だった。
それが今や千二百体って、凄すぎる。

だからどの羅漢さまも自由な感じなんですね。

こちらの羅漢さまはウォークマンを聞いています!
カセットのウォークマン・・・昭和。w

こちらの羅漢さまは
お酒を酌み交わしていますね。
いいんかな、お坊さんやのに飲酒してw

この羅漢さまは有名ですね。
雑誌やインスタでもよく見かけます。
気持ち良く笑っています。
こちらまで笑顔になってきます。

え、タモリ?ww

サングラスとマイクらしきものを持っています。
本みたいなのも持ってるから、
タモさんやないんかなー、じゃあ鈴木雅之・・・?

 

今回の写真だけでもまだ230体ほどです。
ほなあと1,000体おるってことですな。w

本当に一体一体、全く違った表情で
いつまで見ていても飽きません。

自分に似た羅漢さまもいるかもしれません。

境内自体はそこまで広くないのですが
羅漢さまを丁寧に見ていくだけで
1時間以上はかかります。

時間にゆとりをもってお越しください。

 

愛宕念仏寺
京都府京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2−5
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