京都は東山!清水寺観光帰りに「六波羅蜜寺」で人々の祈りに触れる

六波羅蜜寺 京都の寺社仏閣
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六波羅蜜寺の「みつ」は・・・

六波羅蜜寺は密教系のお寺かなー
だから密なんかなーと思っていました。

よくよく見たら密教の「密」ではなく
蜂蜜の「蜜」ですね。

真言宗のお寺ですので、
お願い事にお参りする方は多いようです。
願いのかけらを、追いかけてきました。

今回のラインナップは、こちら・・・

◆「六波羅蜜寺」と「六波羅探題」
◆「真言」による「願い」と「祈り」
◆お参りに来る人々の願い

 

「六波羅蜜寺」と「六波羅探題」

六波羅と聞けば、ほとんどの方が
六波羅探題を思い浮かべると思います。
中学校でも高校でも習いますもんね。

六波羅探題は天皇が悪さをしないよう
鎌倉幕府が設置した監察機関ですな。

その六波羅探題も、この界隈にあったようです。
そもそもの地名が「六原」と呼ばれていた
説もありますが、定かではないようです。
あるいは「六波羅密」からきているとも。

 

六波羅蜜寺はもともと西光寺というお寺で
踊念仏で有名な空也(くうや)上人が作った道場が
元になっているとか。

空也上人の像は有名ですね。
空也上人の口から阿弥陀様が出てきてますから
インパクトめっちゃあります。w

こちらには弁天さんが祀られています。
芸事の神さんですね。

「都七福神ノ一」とあります。
京都内の七福神ってことかしら。

弁財天は天部の一柱。
天部というのは、仏法を守護する神様たちです。

「ん?神様やのに仏教?」
と思ってしまうのも無理はないかも。

それを解くには上代のカオスである神仏習合
本地垂迹説についてお勉強しなければなりません。

神仏習合

意味を言ってしまえば、神道(神さんを信仰する宗教)と仏教が融け合った、日本独自の宗教体系を指す言葉です。
始まりは聖徳太子までさかのぼります。彼はが仏教をもって国を治めようとしました。とはいえ日本には既に神さんという人智を超えたエラ~イ存在がありました。
中でも天皇家は神々の子孫です。しかし、その天皇たちが仏教を深く信仰し始める。すると豪族や貴族たちは混乱し始めます。神さんと仏さん、どっちの方がエライのかって。

本地垂迹説(ほんちすいじゃくせつ)

仏教での仏さんはいわば神さまみたいな存在。じゃあ日本に元々いる神々たちは何なんや?ってなりますよね。
だから「日本の神さんは、実は仏さんの仮の姿であって、元をたどっていくと全て仏さんになる」という考えを広めていったわけです。これをして本地垂迹説といいます。

 

お寺の中に神社があるのは
これが理由なんす。

神さんは結構人間に近い存在なんです。
人間の世界にいて、人間を見守る存在。
だから人々のお願いに耳を傾けたり
感謝されたりするわけです。

それに古事記を見れば神さんたちが
いかに人間臭いかがわかります。
須佐之男命(スサノオノミコト)なんて
暴れた挙句にお姉ちゃん(天照大神)の家の前で
う〇ちをまき散らすなんてことも。w

 

本題に戻りますね。
六波羅蜜寺は真言宗のお寺です。
六波羅密という密教を受け継いだお寺。

だから、そこかしこにお願いごとが
たくさん見られます。

こちらは「願石」
回すだけで願いが叶うという優れもの。

厳密に言うと願いが叶うわけではないのですが
祈りながら回すことで、仏さんに聞き入れられる、
そんな感じでしょうか。

お寺にはたまにこういうマニ車がありますな。
この願石がマニ車なのかというと微妙ですが
同じカテゴリに入れて問題ないでしょう。w

マニ車というのは転経器とも言います。
一度回すと一回お経を読んだのと同じことになる
これまた優れもの。

karateの実家近くのお寺にもありまして
意味もわからず回して遊んでました。
遊具やと思ってたんでしょうな。w

 



「真言」による「願い」と「祈り」

「真言」というのは「マントラ」です。
ちょっとスピリチュアルな話になってきましたな。w

karateはスピリチュアルはちょっと苦手なのですが
マントラとは言うなれば呪文です。

繰り返し唱えることで潜在意識から
マントラの持つ力に影響されていき、
その力によって物事が好転するというもの。

ホンマにそんな力があるんかは、
karateにはよくわかりません。
でもあながち間違いではないような
そんな気がします。

 

karateはイメージする力で、ここまで満足に生きてきました。言うてもイメージに頼り始めたのは大学に入った頃からですが。

1週間後の自分を、できるだけ詳細に想像し、また1年後の自分を、また5年後の自分を・・・
といった感じで未来の自分を覗き見るんです。
まるっきり見た通りにはなっていませんが、毎日続けているうちに、その姿に近づいていっていることに気づきました。実現度でいうと、7割強といったところでしょうか。karateも最初はバカにしていたのですが、なかなか侮れないもんです。

禅にも近いような気がします。
おっと、密教のお話やのに
禅の話をしてはいけませんなw

 

街中にあるのに、立派なお堂です。

極彩色に飾られています。
中国っぽい感じがしますね。

立派な扁額ですな。
文字を見る限り、比較的新しそうです。

六波羅密の教えを
そのままお寺の名前にしたんですね。
非常にわかりやすい。

さて、気になるのはお参りに来る人たちのお願い事です。
縁結びや学業成就というのはどちらかというと
神社のイメージですよね。
お寺には何をお願いに来るんでしょうか。

 

お参りに来る人々の願い

 

神社なら絵馬があるのですが、ここはお寺です。
祈りの形はどういうものなのかと
境内を探していると、

ここではにお願い事を書いて
こちらへ入れるようです。
結構てんこもり入っています。

さすがに人様のお願い事を
漁るようなことはしたくないので、
たまたま目に入った一番上のお願い事を
拝見しました。

・・・おい。
そこはちゃんと勉強しようぜ。www

お願い事の中には
のび太君みたいな無理難題もあるようで。

叶わんかったら恨み節を言われるんでしょうね。
「何やねん、全然ご利益ないやんか」とかね。
仏さんも神さんも大変ですな。

せっかくなので、karateもお願い事をしてきました。
もちろん、無茶なことはお願いしてませんよw

近くには他にも有名な寺社仏閣がありますので
お立ち寄りの際には、一つお祈りしてみては。

 

六波羅蜜寺
京都府京都市東山区 大和大路上ル東
Mapはこちら

 



 

六波羅蜜寺の近くの寺社仏閣は
こちらからどうぞ。

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