六波羅蜜寺の「みつ」は・・・
六波羅蜜寺は密教系のお寺かなー
だから密なんかなーと思っていました。
よくよく見たら密教の「密」ではなく
蜂蜜の「蜜」ですね。
真言宗のお寺ですので、
お願い事にお参りする方は多いようです。
願いのかけらを、追いかけてきました。
今回のラインナップは、こちら・・・
◆「六波羅蜜寺」と「六波羅探題」
◆「真言」による「願い」と「祈り」
◆お参りに来る人々の願い
「六波羅蜜寺」と「六波羅探題」
六波羅と聞けば、ほとんどの方が
六波羅探題を思い浮かべると思います。
中学校でも高校でも習いますもんね。
六波羅探題は天皇が悪さをしないよう
鎌倉幕府が設置した監察機関ですな。
その六波羅探題も、この界隈にあったようです。
そもそもの地名が「六原」と呼ばれていた
説もありますが、定かではないようです。
あるいは「六波羅密」からきているとも。
六波羅蜜寺はもともと西光寺というお寺で
踊念仏で有名な空也(くうや)上人が作った道場が
元になっているとか。
空也上人の像は有名ですね。
空也上人の口から阿弥陀様が出てきてますから
インパクトめっちゃあります。w
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/06/0955D1BB-6B82-4D12-8CBE-B859818AC632-1024x768.jpeg)
こちらには弁天さんが祀られています。
芸事の神さんですね。
「都七福神ノ一」とあります。
京都内の七福神ってことかしら。
弁財天は天部の一柱。
天部というのは、仏法を守護する神様たちです。
「ん?神様やのに仏教?」
と思ってしまうのも無理はないかも。
それを解くには上代のカオスである神仏習合と
本地垂迹説についてお勉強しなければなりません。
神仏習合
意味を言ってしまえば、神道(神さんを信仰する宗教)と仏教が融け合った、日本独自の宗教体系を指す言葉です。
始まりは聖徳太子までさかのぼります。彼はが仏教をもって国を治めようとしました。とはいえ日本には既に神さんという人智を超えたエラ~イ存在がありました。
中でも天皇家は神々の子孫です。しかし、その天皇たちが仏教を深く信仰し始める。すると豪族や貴族たちは混乱し始めます。神さんと仏さん、どっちの方がエライのかって。
本地垂迹説(ほんちすいじゃくせつ)
仏教での仏さんはいわば神さまみたいな存在。じゃあ日本に元々いる神々たちは何なんや?ってなりますよね。
だから「日本の神さんは、実は仏さんの仮の姿であって、元をたどっていくと全て仏さんになる」という考えを広めていったわけです。これをして本地垂迹説といいます。
お寺の中に神社があるのは
これが理由なんす。
神さんは結構人間に近い存在なんです。
人間の世界にいて、人間を見守る存在。
だから人々のお願いに耳を傾けたり
感謝されたりするわけです。
それに古事記を見れば神さんたちが
いかに人間臭いかがわかります。
須佐之男命(スサノオノミコト)なんて
暴れた挙句にお姉ちゃん(天照大神)の家の前で
う〇ちをまき散らすなんてことも。w
本題に戻りますね。
六波羅蜜寺は真言宗のお寺です。
六波羅密という密教を受け継いだお寺。
だから、そこかしこにお願いごとが
たくさん見られます。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/06/36A40CD2-5F1A-480B-8B73-BE1EB6DA7BB9-768x1024.jpeg)
こちらは「願石」。
回すだけで願いが叶うという優れもの。
厳密に言うと願いが叶うわけではないのですが
祈りながら回すことで、仏さんに聞き入れられる、
そんな感じでしょうか。
お寺にはたまにこういうマニ車がありますな。
この願石がマニ車なのかというと微妙ですが
同じカテゴリに入れて問題ないでしょう。w
マニ車というのは転経器とも言います。
一度回すと一回お経を読んだのと同じことになる
これまた優れもの。
karateの実家近くのお寺にもありまして
意味もわからず回して遊んでました。
遊具やと思ってたんでしょうな。w
「真言」による「願い」と「祈り」
「真言」というのは「マントラ」です。
ちょっとスピリチュアルな話になってきましたな。w
karateはスピリチュアルはちょっと苦手なのですが
マントラとは言うなれば呪文です。
繰り返し唱えることで潜在意識から
マントラの持つ力に影響されていき、
その力によって物事が好転するというもの。
ホンマにそんな力があるんかは、
karateにはよくわかりません。
でもあながち間違いではないような
そんな気がします。
karateはイメージする力で、ここまで満足に生きてきました。言うてもイメージに頼り始めたのは大学に入った頃からですが。
1週間後の自分を、できるだけ詳細に想像し、また1年後の自分を、また5年後の自分を・・・
といった感じで未来の自分を覗き見るんです。
まるっきり見た通りにはなっていませんが、毎日続けているうちに、その姿に近づいていっていることに気づきました。実現度でいうと、7割強といったところでしょうか。karateも最初はバカにしていたのですが、なかなか侮れないもんです。
禅にも近いような気がします。
おっと、密教のお話やのに
禅の話をしてはいけませんなw
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街中にあるのに、立派なお堂です。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/06/7952239A-90A6-4950-8347-723E250542D9-1024x768.jpeg)
極彩色に飾られています。
中国っぽい感じがしますね。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/06/4C918CE5-74B9-4B41-817F-8367BFA21BF1-768x1024.jpeg)
立派な扁額ですな。
文字を見る限り、比較的新しそうです。
六波羅密の教えを
そのままお寺の名前にしたんですね。
非常にわかりやすい。
さて、気になるのはお参りに来る人たちのお願い事です。
縁結びや学業成就というのはどちらかというと
神社のイメージですよね。
お寺には何をお願いに来るんでしょうか。
お参りに来る人々の願い
神社なら絵馬があるのですが、ここはお寺です。
祈りの形はどういうものなのかと
境内を探していると、
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/06/EE24D824-6837-493D-9FB4-918D797D5F65-1024x768.jpeg)
ここでは石にお願い事を書いて
こちらへ入れるようです。
結構てんこもり入っています。
さすがに人様のお願い事を
漁るようなことはしたくないので、
たまたま目に入った一番上のお願い事を
拝見しました。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/06/65B55E39-58BE-4DA8-B49E-14FE1212A914-1024x768.jpeg)
・・・おい。
そこはちゃんと勉強しようぜ。www
お願い事の中には
のび太君みたいな無理難題もあるようで。
叶わんかったら恨み節を言われるんでしょうね。
「何やねん、全然ご利益ないやんか」とかね。
仏さんも神さんも大変ですな。
せっかくなので、karateもお願い事をしてきました。
もちろん、無茶なことはお願いしてませんよw
近くには他にも有名な寺社仏閣がありますので
お立ち寄りの際には、一つお祈りしてみては。
六波羅蜜寺
京都府京都市東山区 大和大路上ル東
Mapはこちら
六波羅蜜寺の近くの寺社仏閣は
こちらからどうぞ。
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