オトナに手向けた京都案内
前回は修学旅行の鉄板コースを回りましたね。
今回は少しオトナ向けのコースをご紹介。
ぼくの中では一番、京都らしい地域な気がします。
ラインナップは、こちら・・・
◆「インクライン」を駆け上がる!
◆「ねじりまんぽ」って何語?
◆「南禅寺」で叫ぶ!「絶景かな、絶景かな」
◆お寺に近代建築?南禅寺の「水路閣」
◆「哲学の道」で、ひらめきを待つ
◆「法然院」で文豪のお墓をお参り
◆「銀閣寺」と月のヒミツ
「インクライン」を駆け上がる!
駆け上がるのは良いとして、そもそも「インクラインって何?」ってなります。
ぼくもこっちへ引っ越してきてから「何?」ってなりました。
蹴上インクライン
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2018/11/蹴上インクライン-300x225.jpeg)
平坦な道に線路があるだけと思うでしょ?
ここ、まあまあの坂なんですから!
琵琶湖と京都を結ぶ「琵琶湖疎水」という運河があります。現在は使われていませんが、当時は船が行き来していました。ただ、非常に高低差のある運河のため、途中で坂を上ったり下りたりしなければなりません。そのため、傾斜に線路を引き、船を台車に載せて上下させたわけです。日本国内、あるいは世界的に見ても閘門式が多い中、珍しい方法で高低差を解消していたようです。
そうそう、インクライン、桜の名所でもあります。線路の両脇に植えられている多くの木は桜で、春になるとトンネルのように咲き乱れるんです。めちゃめちゃキレイなんです!が、人もめちゃめちゃ多いんです。ぼくは職場への行き帰りに通るので、朝露のついた桜、夜の街頭に照らされた桜の姿を知っています。こういうのって贅沢ですよね。これやから京都からは離れられへんのです。
蹴上インクライン
京都府京都市 東山区 東小物座町339
Tel(京都市上下水道局総務部総務課):075-672-7810
「ねじりまんぽ」って何語?
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2018/11/ねじりまんぽ-225x300.jpeg)
蹴上インクラインの中腹あたりに、
線路の下をくぐるように
1つの小さなトンネルがあります。
これが「ねじりまんぽ」です。
ねじれてるの、わかりますかね?
耐久性を上げるために、斜めに積み上げたそう。
上は積み荷を載せた船を載せた台車が
通るわけですから・・・
ちなみに「まんぽ」というのは、このあたりの方言で
「短いトンネル」のことを指すようです。
京都っていわゆる関西弁とは違う京都弁なる方言が数多く存在します。どれもお上品に聞こえるのは濁音が少ないせいでしょうか。
ぼくは南大阪の出身なのでコテコテの関西弁です。京都へ引っ越してきたときに、最初に聞いた京都弁は「さよなら」でした。ぼくの生まれ育った地域では「さようなら」をラララドレ、あるいはラララレミで発音します。アクセントは「さ」「よ」「う」それぞれにある感じ。京都はシソシソ、アクセントは「さ」「な」にある感じ。小学生くらいの子から聞いたとき、「か、かわええ・・・」ってなりましたw
京都弁が上品に聞こえるのは、個人的に息遣いにあるような。
語尾で贅沢に息を遣うというか。
まあ、まだまだぼくも京都で暮らして4年目で
カブれている部類ですので自信ないですけどね!w
「南禅寺」で叫ぶ!「絶景かな、絶景かな」
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2018/11/南禅寺-山門2-300x225.jpeg)
ねじりまんぽを抜けて真っ直ぐ進むと、
「南禅寺」に到着です。
写真は入口の三門。デカい・・・
義賊であった石川五右衛門がこの上で
「絶景かな」と叫んだとか、叫んでいないとかw
歌舞伎では叫んでるんですけどね。
興味のある方は
『楼門五三桐(さんもんごさんのきり)』
という演目をご覧になっては。
登場する石川五右衛門の特徴的なヘアスタイルは
きっと目にしたことがあるはず。
もう少し近う寄ってみましょか。
こんな感じ・・・
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2018/11/南禅寺-山門1-300x225.jpeg)
いやあ、ほんまに立派な三門です。
500円を支払えば上がれますので
「絶景かな!」と呟いてみてください。
観光客が多いので、叫ぶのは恥ずかしいかも。w
お寺に近代建築?南禅寺の「水路閣」
南禅寺の奥へ進んでいくと、
「水路閣」が敷地を大胆に横断しています。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2018/11/南禅寺-300x225.jpg)
ダイタァァァン!
ちなみに拙ブログのトップにも、
この水路閣を飾っております。
この橋の上を、琵琶湖疎水が流れています。
琵琶湖から水を引いているわけですね。
京都人は琵琶湖の水に頼っているのです。
少し前までは上に登って様子を覗けたんですけど
今は壁が作られてしまって近寄れません。
柵もないですし、危ないですもんね。
反対側からも見てみましょうか。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2018/11/南禅寺-水路閣1-300x225.jpeg)
ダイタァァァァァン!!
・・・はい、すいません。もうやめますw
南禅寺
所在:京都市左京区南禅寺福地町
Tel:075-771-0365
南禅寺から銀閣寺へ
南禅寺から銀閣寺へは
バスを利用されるとスムーズに回れます。
お急ぎの方はバスの利用をおすすめしますが、
銀閣寺への道すがら、
是非立ち寄ってほしいところがあります。
今回はちょっとディープな京都をご案内。
「哲学の道」で、ひらめきを待つ
南禅寺を北に抜け敷地に沿って西へ進むと
小川にたどり着きます。
そこから銀閣寺に至るまでの道が
「哲学の道」です。
歩くと結構長いんですけど、
長さも忘れてしまうほど、情緒たっぷり。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2018/11/哲学の道-300x225.jpeg)
ぼくの友人が、哲学している真っ最中ですw
写真は6月のものですが、この小川沿いは
桜が植えられており、春になると美しい
様相を見せてくれます。
京都大学教授の西田幾太郎など、数名の哲学者が
ここを散策していたことから、その名がついたとか。
近くに一級の観光地があるとは思えないほど、
静かな場所です。
哲学の道
若王子神社(南端)から銀閣寺(北端)近くまでの道
若王子神社所在:左京区若王子町2
銀閣寺所在:京都市左京区銀閣寺町2
「法然院」で文豪のお墓をお参り
哲学の道を山手の方へ途中でそれると
「法然院」があります。
その名の通り、法然上人が修行をされた地。
ただでさえ静かな場所ですが、
法然院に近付くにつれ、更に静かになっていきます。
法然院の界隈は、桜と紅葉の時期さえ避ければ、
本当に人の少ないところです。
敷地の半分以上はお墓が占めている
ということもあるかと。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2018/11/法然院-表-300x225.jpeg)
静かな林を抜けていくと、山門が現れます。
山門を抜けると・・・
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2018/11/法然院-裏-300x225.jpeg)
一度に開けて、全く違った顔を見せてくれます。
奥へ進むと伽藍があります。
いろいろなイベントを行なっているようです。
(私が訪れたときは楽器の演奏会を行なっていました。)
引き返してまっすぐ進んでいくと、墓地があります。
名だたる文豪や哲学者たちのお墓がありますので、
拝んで帰るのも話の種になるかと。
・谷崎潤一郎
・河上肇
・九鬼周造 などなど
法然院
所在:京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
Tel:075-771-2420
「銀閣寺」と月のヒミツ
法然院をあとにして、哲学の道へ戻ります。
北上して間もなく、
「銀閣寺」への案内板が見えてきます。
このあたりからはさすがに
観光客でひしめき始めますね。
美しい生垣を通り抜けると、
すぐに銀閣寺が現れます。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2018/11/銀閣寺-観音殿-300x225.jpeg)
厳密には「慈照寺」であり、
この建物も「観音殿」と言います。
銀閣寺と呼ばれるようになったのは
できてから随分後になってからだとか。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2018/11/銀閣寺-銀沙灘と向月台-300x225.jpeg)
銀閣寺に後ろ髪を引かれながら進むと、
向月台(こうげつだい)と
銀沙灘(ぎんしゃだん)が見えてきます。
向月台は向こうに見える
巨大なプリンの形をしているもの。
こんなん言うたら怒られそうw
これに登って月が出るのを待っていたとか。
手前に広がっているのが銀沙灘。
ガラス質の石英を含む白河砂を混ぜてあるそうな。
月を観賞するために作られたとか、
月の光を反射させるために作られたとか、
詳しいことはわかっていないそうです。謎だらけ・・・
夜に銀閣寺内を歩けないのが残念ですが、
足利義政が生きていたころは、今とは作りが違ったそう。
1階から月を見て、2階からも、渡り廊下からも月を見ていた。
建物から月が見えるようにあつらえられた建物。
さながら金閣寺が太陽なら、銀閣寺は月といったところ。
オトナになってからの銀閣寺も、格別ですよ。
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