8/23・24は、京都の化野念仏寺の千灯供養へ。アクセスと見どころをご紹介

化野念仏寺 千灯供養 PIC UP!!
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夏の化野念仏寺へ

京都はまっだまだ暑いです。暴力的な暑さでございます。

納涼に出かけるなら、やはり夕方からでしょうかね。

お盆のころから、お寺の多い京都では
イベントが盛りだくさんです。

今回は化野念仏寺の千灯供養をご紹介。

ラインナップは、こちら・・・

◆化野って、なんて読むの?
◆黄昏時の化野念仏寺
◆人々の添える、ろうそくの火
◆千灯供養に乗っかっちゃった?
帰りは「愛宕古道街道灯し」へ

 

化野って、なんて読むの?

化野念仏寺のアクセスは以下の通り。

京都駅
↓市営バス28系統
↓大覚寺(50分)
嵯峨釈迦堂前
徒歩(20分)
化野念仏寺

めっさ歩きますね。
しかも山へ登っていきますので、
歩きやすい靴でお越しください。

さて、化野念仏寺の読み方ですが、
その前に京都の葬送事情をお話しますね。

その昔、京都には葬送地が3か所ありました。

◆鳥部野(とりべの)
◆蓮台野(れんだいの)
◆化野(あだしの)

上2つはわかります。わかりますよ。
でも化けると書いて「あだし」は無理がある!w

そもそも「あだし」は漢字で書くと「徒し」と書く。
他にも字はあるけど、
karateが典籍をあさって目にするのは
大体この字です。
意味は「はかない・空しい」というもの。

じゃあ「化」はどういう意味かと申しますと、
姿形が変わってしまうという意味です。

この地に「化」という字をあてられたのも
ちゃんと理由があります。

化野念仏寺 千灯供養

現代では火葬がスタンダードですよね。
でもこの化野は、風葬の地でした。

風葬っていうのは、
死体を埋めずに地上に寝かせておく葬送です。
火葬は燃やすための木も必要ですし、
コスト的にも皇族や貴族じゃないと
できんかったっちうわけですな。

地上に置かれた死体は雨風にさらされ、
肉体はいずれ骨だけになっていく。
生から死へと化す。だから「化」の字を当てられた。

千年の間で無縁仏になってしまったお墓たちを
供養すべく千灯供養が催されているのだとか。

厳かな気持ちで、千灯供養へ行ってきました。

黄昏時の化野念仏寺

明かりが灯るのは18:00ですが
少し早めに行ってきました!

受付開始が17:30ですが、17時前に行ったのに
入り口には行列が。

場所取りでもせなあかんもんなんかと慌てましたが、
全くの杞憂でした。w

行事協力維持料+ろうそく代として
1,000円をお納めします。

まだ少し明るいので、境内を散策。

化野念仏寺 千灯供養

無縁仏になってしまった石塔が並んでいます。
管理する人も偲ぶ人もいなくなってしまったら、
karateも無縁仏になってしまうんでしょうか・・・

そうこうしているうちに18:00になりました。
日はまだ暮れていませんが、
灯明はぼちぼち始まります。

化野念仏寺 千灯供養

ろうそくを供えるべく
多くの人たちが石塔の並ぶ敷地内に流れていきます。

化野念仏寺 千灯供養

暗くなってくると、ろうそくの明かりが映えますね。

受付は20:30までやってますから、
ゆっくり来てもらっても大丈夫です。

最初から最後までいたぼくから言わせてもらうと、
18:00過ぎに来るのがベストですな。

早すぎると辺りは明るいままやし、
遅すぎるとろうそくが燃え尽きてしまいます。

20時に近づいてくると、かなり火が消えてました。

お越しの際は、お気をつけなすって。



人々の添える、ろうそくの火

すっかり日が暮れました。
橙色を帯びた火の光が幻想的ですな。

ちんたらしているうちに、
karateのろうそくが垂れてきた!
はやく供えに行かないと!!

でも本当に綺麗で、この世のものではないような
それこそ彼岸が近くにあるような気になってきます。

ああっ!
karateのろうそくが燃え尽きてまう!!ww

時間を忘れて、見入ってしまいました。

 

お盆やお彼岸のような考えは
日本以外にもありますね。

例えばフランスの死者の日とか、
メキシコにも死者の日はありますね。

フランスの死者の日は死者へ祈りを捧げるものですが
メキシコの死者の日はそれとはルーツが違うので
日本のお盆にかなり近いです。

プリミティブといえば聞こえは悪いかな。
でも科学に押し退けられることなく息づいている
固有の文化ということになりますな。

さて、彼岸の空気も味わえたことですし、
亡くなったじいちゃんばあちゃんを偲んで
生を噛みしめましょうかね。

化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)
京都府京都市右京区嵯峨朝日町 鳥居本化野町 17番地
Mapはこちら



千灯供養に乗っかっちゃった?
帰りは「愛宕古道街道灯し」へ

帰りの道すがら、
歩道の行燈に火が灯っていました。

千灯供養と同じ日に、地元の方々が
「愛宕古道街道灯し」を催されています。

坂もあるし結構歩きますので、スニーカー推奨です。

この界隈、古いお家がたくさん残っていて
それも相まって素晴らしい雰囲気をたたえています。

小さな盆踊り会場があったり、
作家さんの手仕事を拝見できたり、
手作りの雑貨を売っていたりと
ちゃんとしたお祭りです。

会場を一番奥まで進んでいくと、

「鮎茶屋 平野屋」さんが。
この建物も抜群に素敵っす!!

お昼は8,000円~、夜は15,000円~と
まあまあ良いお値段です・・・

でも気取らず地元のお祭りに参加してくれてるんですね。

月収が倍くらいになったら、来ようと思います!
karateの出世をお祈りください。w

 

今回は全体的にしんみりしてしまいましたね。
でもろうそくに照らされるところを見て
「キレイやなー」で終わってほしくないんす。

ちゃんと歴史と意味を抱きながら、
揺れるろうそくの火を見ていたいものです。

愛宕古道街道灯し
公式HP

鮎茶屋 平野屋
京都府京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町16
Mapはこちら

 



 

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