櫛田神社をあとにして
前編では格安旅の仕方と櫛田神社について
熱く語ってしまいました。
中編はなんと、腹ごしらえから始まりますw
・博多といえば、水炊き!
「華味鳥」でリーズナブルにいただく
・ロードバイクで大宰府へ
※しかし途中でまさかの水城が!!
・太宰府天満宮、ちょっとその前に
博多名物といえば、水炊き!
「華味鳥」でリーズナブルにいただく
櫛田神社をあとにして、
いよいよお腹の虫が暴れ出しました。
新幹線の中で目星をつけていた
水たき料亭 博多華味鳥さんにお邪魔します。
櫛田神社から800mほどなので、
歩けばまた10分ほどですね。
博多駅の方へ戻るので、
先に腹ごしらえをしておきたい人は
こちらから回った方が良いかと。
![水炊き料亭 博多華味鳥 博多駅前店](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2630-300x225.jpg)
外観は高級感がありますね。
ところがどっこい!
![水たき料亭 博多華味鳥](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2631-225x300.jpg)
ランチは素敵なお値段!
旅人に優しい料金設定!!
そもそも、水炊きってどんなイメージですか?
ぼくは今回初めて食べましたが、それまでは
「出汁で炊くなら美味しそうやけど
※水で炊いたら味ないんちゃうか」
と思ってました。
素材が良かったとしても、鍋になると
淡白な味は飽きてしまいますからね。
前菜が出てきた後、少し時間を置いてから
メインが到着!
![水たき料亭 博多華味鳥](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2633-300x225.jpg)
もうね、
前菜の鶏スープがウマすぎて
メインの水炊き、ハードルぎゃん上がりですよ。
お味の方は・・・
滋養。
滋養という言葉がよく当てはまるお味。
若い子からすればパンチが足らんかもですが
そろそろオジサンの仲間入りを果たすぼくには
非常にしみ込むお味です。
日頃の不摂生が浄化されるようなお味。
罪悪感まで取り払ってくれるお料理でした。
これでまた明日から不摂生できるというもの!w
それにこの値段で食べられるなら
大満足じゃないですか!
また夜にも来てみたいですね。
水たき料亭 博多華味鳥
福岡県福岡市博多区博多駅前3丁目23−17
Mapはこちらから
ロードバイクで大宰府へ
しかし途中でまさかの水城が!!
結構満腹になりました。
ここから太宰府天満宮を目指して
南下してきます!
大宰府までは約15km。
しかも平坦な道なので、余裕ですね。
電車で行くとちょっと面倒ですが、
乗り換えの時間を含めると50分ほど。
博多駅
↓バス 天神or警固神社方面(12分)
西鉄福岡(天神)駅
↓特急大牟田線(16分)
西鉄二日市駅
↓西鉄大宰府線(5分)
大宰府駅
案外遠いですよねえ。
しかしぼくはロードバイクです。
人力で大宰府を目指します!!
しかし道中は市街地なので自然も少なく、
飲食店やイオン、パチンコ屋さんばっかりで
走ってても味気ない・・・
うーん、と思っていたころ、
少し田舎めいてきたと思ったら!
![水城](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2634-300x225.jpg)
いきなり来たな!
歴史の重要スポット
「水城」(みずき)です!!
水城のことを話すには、
まず大宰府についてお話しなければなりませんね。
大宰府(だざいふ)
外交と防衛の最前線。歴史は深く、6世紀に記述があることから、成立はもっと古い。成立当初は外国からの使節の送迎の要所だったが、そのうちに防衛の要所になっていく。教科書で出てくるのは「白村江の戦い」で、その影響から唐が攻めてくるかも、という不安から水城を造らせたとか。
水城というのは濠+土塁+濠という全長1.2kmの三段構えの壁。
かくして、大宰府を守るための要所がここ、
水城だったわけです。
外側の濠は幅60m!めちゃめちゃデカい!!
土でできた万里の長城みたいな感じですかね。
これは見ていかないとダメでしょ!
写真中央にある地下の展示室へお邪魔しました。
出迎えてくれたのは案内員のおじさん。
おじ「スタンプラリーか?」
ぼく「え、スタンプラリー?」
おじ「違うんか・・・」
わかりやすくガッカリされました。w
聞けば、スタンプラリーをやっているのに
水城には全く人が来ないとのこと。
ちょっとアクセス悪いっすもんね。すんません。
展示を見ているとおじさんが熱心に解説してくれました。
![水城](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2635-300x225.jpg)
映像を見ている最中も、おじさん喋る喋るw
副音声ばりに喋ってくれました。優しい。
帰ろうとすると、
おじ「上、登った?まだなら見て行きい」
とのことだったので、登ってみました。
![水城](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2636-300x225.jpg)
なんか神々しい景色が!
目の前の木の生えたこんもりしているのが水城です。
え、ぼくが立ってるここもそうなんかな。
穴掘って展示室作ってるけど、良いんかなw
途中、高速道路で分断されていますが、
1500年近く経った今でも、
何となく姿が想像できますね。
![水城](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2637-300x225.jpg)
丘を下りると歌碑がありました。
旅人が京に戻ることになり、遊行女(うかれめ)の娘子(児島)が読んだ歌だそう。あまりに身分が違うため袖を振らずにいたものの、旅人が振り返った時に、涙ながらにこの歌を口ずさんだそう。
凡(おほ)ならば かもかもせむを
恐(かしこ)みと
振りたき袖を 忍びてあるかも
(遠くへと帰ってしまう普通の人なら、ああしてあげたい、こうしてあげたいと色々あるけれど、あなたは畏れ多い方だから、手を振ってお別れしたい思いを、こうして耐えているのです。)
旅人の返歌は・・・
ますらをと 思へるわれや 水くきの
水城のうえに なみだ拭(のご)はむ
(自分のことを立派な男だと思っていたが、それがどうだろう。今、私は水城の上に立って、こうして涙を拭っている。)
当時、国の役人として出張に来てたんでしょうね。そこで恋人ができた。でも出張から帰らないといけなくなった。たぶん、彼らはこれが今生の別れだったのでしょう。会いに行ける距離でもないし、退役する頃には歩いていけるはずもない。かといって仕事を辞めるわけにもいかない。この旅人は都に戻って、結婚したんでしょうか。結婚したとしても、忘れられないでしょうね。彼女に縁のあるものを見ては、絶えず胸に去来したのではないでしょうか。男の恋愛は、上書き保存できないって言いますからね。w
防人歌もそうですけど、1400年経った今でも涙を誘います。この歌を聞いたとき、目の前がぼやけました。遠距離恋愛をしたことのある人なら、痛いほどわかるんやないでしょうか。正直、この記事を書いている間も、胸が詰まってきます。うう。
別れって、いつの時代もドラマですね。
水城館
福岡県太宰府市国分二丁目17-10
Mapはこちらから
太宰府天満宮、ちょっとその前に
ちょっとしんみりしてしまいました。
気を取り直して、太宰府天満宮を目指します!が、
もう一つだけ寄り道させてください。
水城跡から約2km。
今度は大宰府政庁跡です!!
![大宰府政庁跡](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2638-300x225.jpg)
博多華丸大吉さんも言うてはったけど、
マジで何もない。w
遠足の定番だったそうですが、
ここへ連れて来られても、何をしたら良いのか。
まさか小学校低学年で、
大宰府に興味を持つのも難しいやろうし。
でも、遠足や社会見学って、そういうもんですよね。
大人になったときに、
「あ、子どもの頃に来た」とか、
「どういうところやったんやろ」とか、
こういうのって時限爆弾みたいなもんで
大人になってから興味が湧いたり、
教養として身に着いたりするんですよね。
![大宰府政庁跡](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2640-300x225.jpg)
敷地に入って両脇に、礎石が並んでいました。
28.5m×13mの大きさの敷地に、
それぞれ大広間と役所があったみたいです。
礎石は直径1mくらいでしょうか。
大きな柱を使ってたんすね。
![大宰府政庁跡](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2641-300x225.jpg)
真っ直ぐ進んでいくと、正殿後がありました。
帥(そち)と呼ばれる大宰府のトップが、
ここで政務を行なったそう。
![大宰府政庁跡](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2642-300x225.jpg)
復元された建物のイメージ図を見ると、
やはりヤマト王権や奈良時代の特徴が出てますね。
大陸の香りがします。
大宰府政庁跡
福岡県太宰府市観世音寺4丁目6−1
Mapはこちら
www.dazaifu.org 1 pocket
大宰府政庁跡|だざいふ史跡探訪|太宰府観光協会https://www.dazaifu.org/map/tanbo/tourismmap/7.html歴史的・文化的な遺産がある街『太宰府』の観光スポット、イベント、グルメスポットをご案内します。また「ビジット・ジャパン案内所」も設置しており、おもてなしの国際化に務めています。
ちょっと寄り道しすぎなので、ぐるっと一回りして
いよいよ太宰府天満宮へ向かいます!
太宰府天満宮、この記事で行くって言うてたのに
行けませんでした。すいませんw
後編は、太宰府天満宮から始まります!
前編・後編は、こちらからどうぞ・・・
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