御土居の北半分を巡る旅 中編
せっかく御土居を巡るんですから
寄り道も盛大にいきましょう!
道中には立派な寺社仏閣が揃っています。
そちらも併せてご紹介。
今回のラインナップは、こちら・・・
◆千利休が切腹させられた原因はココ!
「大徳寺」の山門の上には
◆キリシタン&光秀の娘・細川ガラシャ
「瑞峯院」に隠されたキリスト教
◆まさかの登頂可能!?
「北区大宮土居町」に残る巨大な御土居
千利休が切腹させられた原因はココ!
「大徳寺」の山門の上には
まずもって大徳寺は、
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/1136E501-6986-4992-9E45-CB9FF63B8DDB-1024x768.jpeg)
でかい。広い。
季節によって特別拝観を行なっており、
全ての建物に入れるわけではありません。
お目当てのお庭や建物がある場合は
1年スパンで計画を錬る必要があります。
karateも入ったことのない建物の方が多いですね。
アクセス方法も載せておきます。
洛中でも北寄りなので、京都駅からやと
少し時間がかかりますな。
電車とバスを乗り継いだ方が速いですけど
乗換の手間を考えれば、バス1本で行くのが
よろしいかと。
//// 京都駅からバスでのアクセス① ////
京都駅
:
:徒歩3分
:
京都駅(バス停)
↓
↓京都市バス 市営206乙
↓下京区総合庁舎前行(40分)
↓
大徳寺前
:
:徒歩1分
:
大徳寺
//// 京都駅からバスでのアクセス② ////
京都駅
:
:徒歩3分
:
下京区総合庁舎前(バス停)
↓
↓京都市バス 市営9番
↓西加茂車庫前行(27分)
↓
北大路堀川
:
:徒歩6分
:
大徳寺
さて、大徳寺は千利休とご縁のあるお寺。
実は利休さん、この近くに住んでいたそうな。
大徳寺内にある山門「金毛閣」の再建に
利休が援助してくれたらしく、
感謝の気持ちを込めて利休像を造り、
山門の上に安置。
それが豊臣秀吉の逆鱗に触れることに。
秀「山門に利休像やとう?
◆◆門はエライ人も通るんやぞ!
◆◆利休の足の下を通らせるなんて、
◆◆エライ人たちを足蹴にしてるのと
◆◆同じやないか!はい切腹!!」
完全な言いがかりですわ。w
てか設置したのは利休じゃなくて
古渓宗陳(こけいそうちん)さんやから
切腹するなら彼でしょうに。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/30767A86-546F-45B3-93FF-73616BFBBA5C-1024x768.jpeg)
こちらが例の「金毛閣」
正面から撮影はできませんが、
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/056FA039-6E75-4AE5-AEFF-30BC3C581202-1024x768.jpeg)
裏側からは見ることができます。
立派な山門です。
そこから振り返ると
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/A82D69D6-30EF-409B-BA95-8734CE277534-1024x768.jpeg)
仏殿があります。
中を覗くと、仏様がいはるんですが
それよりも気になる木が・・・
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/81C9B974-AC53-4E63-82F2-AEF99E79E171-1024x768.jpeg)
どういう育ち方したのさ。w
イブキという木だそうです。樹齢は400年くらい。
自分で枝を支えきれないっぽいですな。
折れてしまうまで、伸ばしていくんやろか。
奥へ奥へ進んでまいります。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/BFA461C7-7113-4841-9A2A-A9A3286AA7E5-1024x768.jpeg)
「三玄院」には石田三成のお墓があるとか、
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/E7C65AF0-C6A6-488F-8AFB-F81FCF18030B-1024x768.jpeg)
「大仙院」には立派な書院があるとか、
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/B1741DBC-F706-47FD-A8A1-7A6AE838BCBD-1024x768.jpeg)
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/05F79CA9-FDB9-4E93-80B4-ED0BCEDB0631-1024x768.jpeg)
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/D67DEC0A-FDAC-4A64-A8AD-CFB956DBF5A0-1024x768.jpeg)
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/6EE5DEC2-5B2F-4BB1-A4A3-169B63FDC5A5-1024x768.jpeg)
「芳春院」にはいつも花が咲いているとか、
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/A80851D0-AE4D-47E8-9229-B586AA1034BA-1024x768.jpeg)
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/7AF5FCDE-EE62-4AE6-B6CC-41BA5B6D3B70-1024x768.jpeg)
竹林もあったりして、とにかく広すぎる。
大徳寺だけで1日潰れますな。
そらー季節限定で出し惜しみもするわけで。
その時季に合ったお庭へ導いてくれてるんですかね。
ただ、今回のkarateお目当ては
隠れキリシタン・細川ガラシャです。
実は大徳寺には細川家の墓所であり、また
大友宗麟の墓所でもあります。
キリシタン&光秀の娘・細川ガラシャ
「瑞峯院」に隠されたキリスト教
まずは細川ガラシャについて、お勉強しやしょう。
細川ガラシャ 1563-1600
◆洗礼前の名を明智珠(たま)・細川家に嫁いでからは細川珠に。細川忠興の妻。
◆夫から高山右近(キリシタン大名)の話を聞き、キリスト教に関心を寄せ始める。夫の目を盗み、ひそかに教会と交流を深め、洗礼を受けるにいたる。洗礼名はガラシャ、ラテン語で「神の恵み」を意味する。それを知った夫は激高、侍女の鼻を削ぎ、ガラシャに対する態度を変えていくことに。
◆秀吉の死後、細川忠興は徳川方につく。徳川に敵対していた豊臣勢、石田三成の軍勢に屋敷を囲まれたガラシャは、人質に取られまいと自害を考えるも、キリスト教では自殺を禁じられていたため、夫の部下に介錯させ、その部下も自刃。亡骸を奪われぬよう、爆薬で屋敷を爆破。焼け跡からガラシャの遺骨を拾った神父は、それをキリシタン墓地へ送り、後に教会葬も行われた。
何とも、壮絶な一生ですな。
その細川家のお墓が、この大徳寺内にある
「高桐院」にあります。
![高桐院](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/3AEFA811-3AC3-48BC-8083-813EA0C5718E-1024x768.jpeg)
高桐院は年中拝観できるお寺ですが
karateが訪ねた日は折り悪く閉館中でした。
入り口をくぐると、こんなアプローチが・・・
![高桐院](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2020/03/高桐院-683x1024.jpg)
素敵っすね。
この奥に細川家のお墓があるのですが
実際に遺骨が埋めてあるわけではありません。
供養塔、というのが近いかもしれませんね。
それともう一つ、キリスト教と聞いて
捨て置けないのが
「瑞峯院」 (ずいほういん)です!
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/70BD5241-DC0D-4B46-BCFF-F9A33F27A5E6-1024x768.jpeg)
瑞峯院も年中拝観できます。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/C18AC36E-97B5-4EAC-A7A6-968854159A74-1024x768.jpeg)
身が引き締まる枯山水。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/824ED6CA-EFC1-4ADA-BC78-F8A6E3953D18-1024x768.jpeg)
こちらにも枯山水。
でもむしろ、こちらの方に秘密があるのです。
実は石の配置が十字架になっています!
・・・うん、見えませんよね。w
ほなこっちから見たらどうかしら。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/9588573A-D1D2-4F65-949E-759F34C4EDE6-1024x768.jpeg)
ギリギリ見えてきました?
これで、いかがかしら。
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2020/03/瑞峯院3-1024x768.jpg)
言われてみれば十字架に見えなくもない。w
こちらのお庭はそこまで歴史のあるものではなく
昭和を代表する作庭家である
重森三玲(しげもりみれい)の手によるもの。
どちらかというと、この十字架の縦の延長上、
写真からすると背後に伸ばしていくとある、
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/B5836B21-7BEA-4B8C-95C7-15468E26F676-1024x768.jpeg)
こちらのキリシタン灯篭の方が
歴史は深いですね。
え、どう見ても普通の灯篭?
いやいや、根本を見てください。
変な形をしてると思いません?
この灯篭、実は十字架の代わりになっていて
崇拝するための対象物だったわけです。
これにお祈りしてたんですねー
どう見ても十字架に見えない?
うん、見えては困るのです。
禁教令の時代では捕まってしまいますから。
こうして見ると、十字架っぽく見えますか?
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2020/03/瑞峯院-キリシタン灯篭2-1024x768.jpg)
だいぶ丸くデフォルメされてますけどねw
これくらいしないと、バレてまうってことですな。
今回の高桐院と瑞峯院であれば
大体いつでも参拝できるはずですので、
御土居旅の寄り道に、是非。
大徳寺
京都府京都市北区紫野大徳寺町53
Mapはこちら
まさかの登頂可能!?
「北区大宮土居町」に残る巨大な御土居
次なる御土居は、北区大宮土居町にあります、
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/20B63FBF-A8E6-4C29-8DF0-AD302C27429D-1024x768.jpeg)
こちらの御土居。
めっちゃキレイに残ってます!!
ここまでで紹介してきた御土居跡では
スケールの大きさが実感しづらかったのですが
この迫りくる御土居を見れば体感いただけるかと。
少し右に坂を上がっていくと、
![](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/10/25C608F3-B57D-426B-AB1E-766E88F129A9-1024x768.jpeg)
やはり、でかい。
これが洛中を囲むように作られていたんですね。
相当な労力が想像に難くありません。
それにしてもキレイですね。
木もあんまり生えてへんし・・・
中に入れないものかと色々調べていると、
どうやら入れるようです!!!
この御土居には入れないんですが、
同じくらいの規模の御土居が近くにあります。
「光悦堂」さんという和菓子屋さんを目指します。
![光悦堂 御土居餅](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2020/03/A72648DC-FB88-4933-AD61-4C471D5E0C2A-1024x768.jpeg)
名物は御土居餅!乗っかってるーう!w
![光悦堂 御土居餅](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2020/03/A2C8F5DD-8E77-410F-B56D-ACB2C8D26767-1024x768.jpeg)
伺ったのが17時頃だったので、
結構売れちゃってますね。
![光悦堂 御土居餅](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2020/03/0F0FCC10-FF09-4215-B667-6009AE8F2443-1024x768.jpeg)
そりゃあ、買うなら御土居餅でしょうw
karateは5個入りを買いました。
そしてこちらのご主人が御土居の入り口の
鍵を管理されています。
お願いすれば鍵を借りられます!!
![御土居 鷹峯旧土居町](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2020/03/CEC1FEE6-4CAF-42D1-8E0F-73AB363DE038-1024x768.jpeg)
南京錠ですね。すぐに開きました。
![御土居 鷹峯旧土居町](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2020/03/95D1C26A-3D9E-465C-99BC-FFB5B091E478-1024x768.jpeg)
デカい。
![御土居 鷹峯旧土居町](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2020/03/89B88946-4D05-4C8A-99B0-423345E6DE2D-1024x768.jpeg)
いや、マジでデカいな!!
こちらは遺跡になるので、文化庁の管轄になりますな。
![御土居 鷹峯旧土居町](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2020/03/474261B2-0610-4F83-B0EF-08B710409EE8-1024x768.jpeg)
あったあった、埋もれてるけどw
実はこの御土居、
中に入って近くで見られるだけでなく、
![御土居 鷹峯旧土居町](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2020/03/C6ACE058-68C3-44D7-95C8-D3126BC9872D-1024x768.jpeg)
登れちゃいます!
特に何もないですけど!!w
まあ、ここだけ見てると普通の丘のようですが、
![御土居 鷹峯旧土居町](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2020/03/4573BBC3-4A1A-4E7F-A470-9D4F34C5C47B-1024x768.jpeg)
この形は自然にはできんでしょうな。
これを洛中ぐるっと囲ってたなんて、信じられへん。
今はもう本当に一部しか残ってませんが、
保存しようと努めてきてくれた先人たちに
感謝しないといけませんね。なむなむ。
さて、中編はここらでお開き。
後編では今宮神社を寄り道して、最後の御土居へ向かいます。
光悦堂
京都府京都市北区鷹峯旧土居町1−203
Mapはこちら
北区大宮土居町の御土居跡
京都府京都市北区大宮土居町
Mapはこちら
前編は、こちらからどうぞ・・・
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