ロードバイク旅 再び
皆々様、
GWのご予定はいかがかしら。
ぼくはといいますと、
ロードバイクを買い替えて出費がかさんだのに
片雲の風に誘われて漂泊の思いはやみません。
せっかく旅に出かけるのですから、
ロードバイクでどこかを走ってみたい!
と、いうわけで今回は博多へ旅立ちます。
博多界隈の寺社仏閣を余すところなく回り、
ちょっと足を伸ばして柳川を堪能し、
糸島一周までしてきました。
欲張り弾丸ツアーです!
今回のラインナップは、こちら・・・
・博多まで通常の半額で旅する!
・櫛田神社で祇園花笠を堪能!
・櫛田神社に来たら彫刻を見よ!
山陽道新幹線で博多へ
博多行きが決まってから迷いました。
空路にすべきか、陸路にすべきか。それが問題だ。
空路ならLCCで安く済むものの、
京都は空港までが遠い&コスト。
そして輪行することを考えると、
LCCは恐い。
自転車ぎゅーぎゅーされたらかなんです。
と、いうわけで今回も陸路で向かいます。
新幹線で京都と博多を往復する場合、
費用は以下の通り。
のぞみ指定 \16,060×往復=\32,120
(2時間30分)
こだま指定 \15,640×往復=\31,280
(5時間・・・)
こだま、遅いねえ。w
しかし、旅行会社が格安で切符を販売しています!
ぼくが今回利用したのは
日本旅行「バリ得こだま・ひかり・つばめ号」
費用は以下の通り。
こだま指定 \7,500×往復=\15,000
(5時間)
ひかり指定 \7,500×往復=\15,000
(2時間30分)
ひかりちゃんが優秀で優秀で、
ちょ、前が見えない・・・w
こだまには悪いけど、今回はひかりで!
![ひかり](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2606-300x225.jpg)
ただ、注意点がいくつかあります。
①一応、旅行会社のツアーパックであること
②予約受付は3日前まで
③座席指定不可
④チケットは郵送or店頭受取
⑤予約取消と払戻手続きが超大変
⑥取消の場合、取消料がかかる
⑦時間変更の場合は取消手続が必要
⑧ひかりは上り下り共に、それぞれ1日2本
⑦が大きいですね。
万が一、新幹線に乗り遅れた場合は
取消手続きをしなければなりません。
当然、その切符を次の列車に使うことも
駅で払戻をしてもらうこともできません。
詳しくは、以下からご確認ください。
日本旅行「バリ得こだま・ひかり・つばめ号」
かくしてぼくはひかりで出発することに。
しかし、バリ得こだまは京都まで来ない!
実は新大阪⇔九州の区間なんですよね。
ここは観念して、京都から新大阪まで
在来線で向かいます!
AM6:08 JR京都→新大阪へ
快速網干行きに乗ります。
輪行している身分なので、
とりあえず邪魔にならないよう先頭車両に。
AM6:39 新大阪着
途中、高槻でめちゃめちゃ人が乗ってきて
一気に満員に。
最後尾に乗るべきやったか・・・
下車は諦めて、大阪まで乗り過ごします。
AM6:53 大阪→新大阪着
大阪で下車して、新大阪へ引き返します。
新幹線の時間まで、まだまだ余裕があります。
コーヒーと朝ごはんを調達。
AM7:35 新大阪→博多へ
ひかりに乗り込んで、博多を目指します。
バリ得こだまの弱点は座席指定不可。
ですが、今回店頭まで出向いたところ
少しワガママを聞いてもらえました!
車両後方の席を取ってもらっていたので、
車両内最後尾の座席向こうの隙間に
愛車を滑り込ませます。
リクライニングの妨げにならなければ
良いんやけど、ちょっと邪魔になりそう。
ごめんなさい!!
AM10:11 博多着
博多に着きました。チャリも無事です。
車内で本を2冊読みました。
岡倉天心
『The Book of Tea』
新渡戸稲造
『Bushido, the Soul of Japan』
チョイスが渋すぎたかしら・・・w
武士道は有名なので今更言うこともありませんが、岡倉天心はご存じない方も多いかも。日本語訳版では『茶の本』という、にべもないタイトルですw
タイトル通り、茶道の本です。お茶のたて方といったようなHow to本ではなく、お茶が育んだ日本の文化について深あああく、掘り下げてまとめた本なんです。ぼくの拙い知識だけでも、お茶室の入口が低かったり、一期一会を大切にする取り組みだったりといろいろとあるんですが、そういう文化についてもちゃんと理由が書いてあります。お茶室の作りだけでなく室内のお花や掛け軸、外へ出るとお庭にもその精神は息づいています。
なぜぼくが『武士道』といっしょに読んだのかというと、武士道には「わが兵士に喜び勇んで身を捨てさせる死の術」が盛んに書かれていることに対し、茶は「生の術」である旨が書かれています。前者が野蛮な文化であるとすれば、後者は芸術や理想を夢想する文化であると言えます。自性了解(じしょうりょうげ)というと難しいですが、お茶の文化は禅に通ずるものがあるかと。自分がどういう人間なのか、どう生きるべきかを見詰め悟る「手段としての茶」ということになるでしょう。武士道を否定するのではなく、両岸に立ってそれぞれの対岸を見るべく、いっしょに読んだのです。せっかく理解するなら、フェアにいきたいですよね。
むむ、
ちょっとおしゃべりが過ぎましたね。
本筋に戻りましょう。
櫛田神社で祇園花笠を堪能!
博多駅を飛び出して、最初に向かったのは
櫛田神社。
ロードバイクで5分少々。
900mくらいなので、歩けば10分強くらい。
本当はおやつ、というか虫やしないに
うどんでも食べたかったのですが、
明かりはついていますが11時開店。
現在、AM 10:30でございます。
まあ、うどんくらいどこでも食べられるか
と思いましたが、どっこい!
![かろのうろん](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2607-300x225.jpg)
「かろのうろん」って、有名店やったんすね。
リサーチ不足でグルメを1つ逃してしまったい。
また今度ですね・・・
かろのうろん
福岡県福岡市博多区上川端町2−1
Mapはこちら
かろのうろんさんの脇にある路地を進むと
櫛田神社の入り口がありました。
![櫛田神社](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2609-300x225.jpg)
どうやらこっちは裏手のようで、
ひっそりとしています。
![櫛田神社](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2610-300x225.jpg)
鳥居にもしっかり櫛田神社の文字が。
櫛名田比売命(くしなだひめのみこと)から
きてるんですかね。
境内に入ると早速、山笠がお目見え。
![櫛田神社](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2629-225x300.jpg)
で、デカくね?w
だんじりファイターのぼくが言うのも何ですが
いやね、縦にデカいから走るときのバランスが
難しそう。特に曲がるとき・・・
これが走るんかー、見てみたい。
山笠は7月1日から約2週間、開催されるとのこと。
夏まで待たないといけませんね。
※ちなみに山笠と書いて「やまかさ」と読むそうです。
※博多の方は濁音が苦手なんだとか。
※だから「角のうどん」→「かろのうろん」なんかな。w
※大陸の言語にはっきりした濁音がない気がするし、
※博多は大陸が近いですもんね。
櫛田神社に来たら彫刻を見よ!
いきなりメインディッシュをいただいた気もしますが
メインは神社ですからね!
![櫛田神社](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2614-300x225.jpg)
こういう造りをみているとやっぱり
そこはかとなく大陸の香りがしますね。
京都とはちょっと違う。
![櫛田神社](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2619-300x225.jpg)
表に回ってきました。
こっちから入るのが正式なんですかね。
奥に気になる文字が掲げられています。
![櫛田神社](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2620-300x225.jpg)
「稜威」とありますね。
稜は神々しいとか、そんな意味の文字だったはず。
神の威光の及ぶ聖域、ということでしょうか。
![櫛田神社](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2623-300x225.jpg)
さて、拝殿までやってきました。
しめ縄から何から立派ですねー
でもぼくが気になったのは、
![櫛田神社](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2625-300x225.jpg)
こちらの彫刻。
左右に風神雷神がいます。
それだけでも珍しいんですが、
![櫛田神社](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2624-300x225.jpg)
お茶目やん。w
なぜこんな彫刻になっているのか、
納得のいく説明はありませんでした。
博多っ子の気風、ということだそうです。w
他にも、
![櫛田神社](http://kyoto-meikyuannai.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2627-300x225.jpg)
烏天狗の彫刻も。
そういえば拝殿には天狗のお面も飾ってありました。
博多って海のイメージですが、
山岳信仰もあったのかもしれません。
出ましたね、山岳信仰!
当ブログではそろそろお馴染みになってきましたw
地図を見てみると、福岡は意外と山が多い。
北は海ですが、他の三方は山に囲まれています。
求菩提山、脊振山には
いつか登ってみたいですね。
求菩提山にいたっては、天狗推しみたいですし、
山岳信仰が広がっていたのはうなずけます。
そろそろ帰ろうかなーと思っていましたが、
観光客の一団がやってきました。
ちゃっかり紛れて、ガイドさんらしき人の話を
盗み聞きしました。
ぼく、よくやるんです、これw
ガ「博多で有名な『博多祇園山笠』ですが、あちらに飾り山が設置されています。ちなみに櫛田神社に山笠が設置されていますが、山笠はもともとお寺のお祭りです。承天寺というお寺が発祥とされています。」
え、神事じゃないの!?
衝撃に事実。
じゃあ、山笠は一体、何を担いでるんや・・・?
気になったので、承天寺のことを調べました。
承天寺
臨済宗東福寺派のお寺。境内には山笠発祥の地の碑がある。当時は疫病が蔓延しており、施餓鬼棚(せがきだな)にかつがれた聖一(しょういち)国師が民の平癒を願い、水をまいて回ったことが山笠の始まりとされている。祈祷を込めてまいた水を甘露水(かんろすい)という。
どうやら山笠の発祥は
お寺であることは間違いなさそうです。
なんでお寺やのに御神輿?
と感じるかもしれませんが、
それが神仏習合の国、ニッポンということです。
承天寺は博多駅から徒歩10分ほど。
今度博多に行った折に、覗いてこようと思います。
櫛田神社
福岡県福岡市博多区上川端町1−41
Mapはこちら
承天寺
福岡県福岡市博多区博多駅前1丁目29−9
Mapはこちら
さて、中編ではいよいよ腹ごしらえをします!w
さらにロードバイクで大宰府へ行ってきますー。
中編・後編は、こちらからどうぞ・・・
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