この度ふたたびロード旅
富山県って、なかなか用事がないんです。
歴史的要所もあまりなくて、
米の産地となると新潟に軍配が上がるし、
お魚は石川県も美味しいし・・・
と、いうわけで今回は用事を作ってみました!
富山にいく!という用事を。w
正直、なめてました。
富山めっちゃええとこでした!
自然もそうですけど、やっぱりご飯が美味しい。
石川よりも美味しいと思う。w
今回のラインナップは、こちら・・・
◆京都→富山→石川旅の行程
◆富山県で唯一の国宝!
「瑞龍寺」(ずいりゅうじ)の広さにたじろぐ
◆お寺なのに芝の庭?
◆瑞龍寺でトイレの神様に出会う
京都→富山→石川旅の行程
今回は富山まで列車で向かい、
そこから湾岸線をロードバイクで南下していきます。
途中、ハプニングに見舞われながら
めげずに頑張りました。
最後は温泉浸かって回復かなーと
思っていたのですが・・・
京都駅
↓
↓JR東海道本線
↓特急サンダーバード 金沢行(約2時間15分)
↓
金沢駅
↓
↓JR北陸新幹線
↓つるぎ 富山行(13分)
↓
新高岡駅
↓
↓ロードバイクで1.4km移動(5分)
↓
瑞龍寺
↓
↓ロードバイクで11km移動(40分)
↓
雨晴海岸
↓
↓ロードバイクで45km移動(2時間45分)
↓
石川県七尾市 和倉温泉駅
(ここまでのアップ合計標高300m・ダウン合計標高300m)
初日は列車移動で時間を取られてしまうので、
ロードバイクでの移動は控えめです。
観光もしたいですしね。
富山県で唯一の国宝!
「瑞龍寺」(ずいりゅうじ)の広さにたじろぐ
さて、富山県は新高岡駅へ到着です。
ロードバイクを組み立てて
まずは瑞龍寺(ずいりゅうじ)へ向かいます!!
駅前の大きい道路を北上していくと、
瑞龍寺の参道らしき道を発見!
気持ちの良い石畳が続きますが
ロードバイクにとってはガタガタでした。w
しばらく真っ直ぐ進むと、瑞龍寺に到着です。
瑞龍寺
曹洞宗(そうとうしゅう)のお寺で、富山県唯一の国宝。前田利長(信長の家臣・利家の息子)が、瑞龍寺の前身である宝円寺を創建。
入り口を通ってすぐのところに
レーススタンドがありました!
もしかして富山ってサイクリストに優しい街?
そして受付への道中、鬼瓦がありました。
で、でかい。
本堂の大きさが何となく知れますな。
銅板葺(ぶ)きというのは、屋根を瓦ではなく銅板で覆うことをいいます。今では結構な数の寺社が銅板葺きになっていますね。
銅板屋根の歴史は奈良時代からとされていますが、ちゃんと屋根として葺かれたのは江戸時代になってからです。
瓦よりもずっと軽いため、地震に強いという利点があります。それ以上に銅の色は雨風にさらされることで赤褐色から緑青(ろくしょう)へと変化します。乾いた苔のような緑色です。それはもう、したたかな美しさ。身近な緑青があるとすれば、ご近所に昔ながらのお家はあるでしょうか。そのお宅の雨どいが少し緑がかっていれば、銅を使ったものということになります。高級な雨どいですな。
受付を済ませて、総門へ向かいます。
ふむ、配置図を見ると人の形になっていると。
今からこの仏様らしき型の股間から入っていくと。
うーん、何とも言えない気持ち。w
総門には加賀前田家の家紋である
剣梅鉢(けんうめばち)が。
丸が5つ並んでいるのが剣梅鉢ですな。
でもここ以外ではあんまり目にすることは
なかったような。
ここを抜けると、山門が見えてきます。
砂利が敷き詰められています。綺麗ですな。
雑草一つ生えていません。
山門を近くでみてみると
立派なもんです!門だけに!w
「高岡山」と書かれています、しかも青文字で。
青いのは珍しいような。
これは山号(さんごう)と呼ばれるもので、
お店でいうところの屋号と同じようなものですな。
お寺は大体、山の上にありましたからね。
この山門を抜けると、信じられない光景が・・・
お寺なのに芝の庭?
瑞龍寺でトイレの神様に出会う
そして山門をくぐると
法堂が見えてきました。
芝生の青が美しい!!
本当に綺麗な芝生です!
それにしても芝生しか植えていない敷地があるお寺というのも珍しいですよね。その秘密は昭和平成の大修理にあるようです。
瑞龍寺は寝殿造りよろしく、伽藍が連なっていて非常に美しい造りです。樹木がないことで、その美しさは際立つというわけです。それに建物の保存を考えた場合、樹木を植えないことが湿気対策に繋がる。様々な要因が重なった結果の、この美しさなんですね。あっぱれでございます。
法堂は一階部分と二階部分の屋根の大きさが
同じくらいに見えますね。
圧倒されそうな迫力があります。
法堂には烏蒭沙魔明王(うすさまみょうおう)
という明王様が。
何を隠そう、この明王様こそが
トイレの神様なのです!
烏蒭沙魔明王
五大明王の一尊。別名、トイレの神様。あらゆる不浄を激しい炎で浄化する力を持っていることから転じて、不浄=汚れていること=トイレと解釈されることになったそう。
ものすごいエライ明王様やのに、トイレの神様とは
これ如何に。w
法堂は石瓦っぽいのですが、
この奥にある方丈は、
銅板葺きです!!
緑がかっている感じ、わかります?
これ、銅板を重ねて屋根を葺いているんです。
先ほど出てきた緑青です。
さびていくと、こんなに綺麗な色になるんですねー
本当は仏様も載せたいんですが、
基本的に仏様は撮影禁止なので、悪しからず。
昔、写真は「魂を抜かれる」って
言われてましたしね。
方丈の左右には伽藍が広がっているのですが、
向かって右手は工事中で通れませんでした。
左に折れて、伽藍から法堂と山門を望みます。
こっちから見ると、また違った迫力。
お向かいの伽藍。
遮るものが少ないおかげで、本当にどこから見ても美しい。
一通り見終えて改めて思いました。こんなお寺、全国探してもなかなかありません。歴史のある厳かな枯山水も良い。四季折々の花が咲くお庭も良い。でもこんなお庭があっても良いですよね。
芝生しかないというか、一種類のものしか使わないお庭は、緊張感を生むような気がします。石庭にも同じような緊張を感じます。
枯山水は石があって苔があって、やはりどことなく自然を感じるものです。一方で石庭やこちらのお庭は徹底された不自然です。いや、「非」自然と言うべきでしょうか。そういうものに対峙したとき、人の心は高ぶらずにはいられないものです。自らの心を動かすことなく、目の前の景色を受け入れることはできない。だからこうして、たまに見る分にはとても良い。改まって差し向うにはちょうど良い。内面を顧みたり、哲学したりするにはうってつけのような気がします。
karateもこのお庭と向かい合ったとき、大きく心が揺り動きました。座って眺める場所があればよかったのになあ。
次に来るときは、ゆっくり眺められるベンチがあることを願います。
瑞龍寺
富山県高岡市関本町35
Mapはこちら
さて、次は富山湾岸線をロードバイクで走ります!
台風の影響が控えめであると良いのですが…
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