ビワイチ旅・2日目 中編①
前回は彦根城から琵琶湖大仏を経て、
ロードバイクで北上を続けました。
中編でも引き続き、お城をお送りします。w
それだけ滋賀県は、歴史にドラマのある地域
ということなんです!
今回のラインナップは、こちら・・・
◆お城だけで満足するべからず!
「長浜城」に見る豊臣秀吉の影
◆長浜には銭湯が絶滅寸前?
◆お風呂に困ったら「豊公荘」へ!
◆黒壁スクエア=おしゃれ?
◇近代建築もすごいぜ!!
お城だけで満足するべからず!
「長浜城」に見る豊臣秀吉の影
バリバリと北上を続け、
長浜までやってきました。
普通なら黒壁スクエアへ行って
買い物を楽しむんでしょうが
そうはkarateが卸しません!!
長浜といえばやっぱり、
長浜城でしょうて!!
長浜城は豊臣秀吉のお城ですな。
京都や大阪のイメージが強いから、
あんまり滋賀で城持ち武将をしていたことは
知られていないかもしれません。
長浜城
浅井長政との戦いの勲功から秀吉がもらい受けたお城。当時この界隈は「今浜」と呼ばれていたが、信長から一文字もらって「長浜」に改める。
秀吉の跡は柴田勝家、山内一豊などのビッグネームが治めていくことに。
のちに長浜城は地震による全壊に加え、豊臣氏滅亡を受け廃城になるも、近くの彦根城の建材として流用。
現在の天守は1983年に復元されたもの。
一つ前の記事で登場した彦根城の天秤櫓は、
長浜城から移築したものと伝わっています。
ただ壊すだけではなくて、価値ある物はちゃんと残す
当たり前のことのようでその実、難しいことですな。
長浜城の周りは公園になっており、
散歩するには絶好のスポットです。
所々に秀吉の遺構が・・・
逆光であんまり見えませんが、
ここに太閤井戸があったそう。
石碑にも太閤井戸の文字が。
それにしてもお城のすぐ背後が湖やったんですね。
お城の敷地内から船を出せたとも聞いています。
琵琶湖を守りの一部に使うのは
この辺りでは常識やったみたいっすね。
木漏れ日の中を散歩していると、
豊臣秀吉像がありました。
その隣には、長浜城天守閣跡の石碑が。
元々はこっちにあったんすな。
少し小高い丘になっていますが
敷地としてはそこまで大きくはありません。
復元の通り、小ぶりのお城やったんですかね。
本丸跡にも石碑がありました。
秀吉は長浜で城下経営を学んで、
天下統一へと突き進んでいくわけですな。
それでも二代目で潰えてしまうとは。
諸行無常、盛者必衰、兵どもが夢の跡・・・
しみじみ。
長浜城
滋賀県長浜市公園町10-10
Mapはこちら
長浜には銭湯が絶滅寸前?
お風呂に困ったら「豊公荘」へ!
昨晩はキャンプでした。
有り体に言えば、野宿でした。w
だからお風呂に入っていないのです!
ばっちぃ!!
近江八幡近く+琵琶湖沿岸で
朝からやっている銭湯がなかったので、
昼から営業しているところに滑り込みます。
よって昼までは北上を続けたわけです。
とはいえ長浜も昼からやっている銭湯や
日帰り温泉は、ほっとんどありまへん!
案外、昼銭湯は絶滅に瀕しているのかも・・・
長浜駅近くで昼からお風呂に入るなら、
①豊公荘 太閤温泉
(12~21時 600円)
②Hotel & Resorts NAGAHAMA
(12~21時 1,091円+税)
③浜湖月
(11~13時 食事つき 7,000円)
以上の3択。
お風呂に入るだけなら、①で良いんやないですかね。
一見すると資料館や公民館のような佇まいですが、
ちゃんと「豊公荘」の文字が!小さいけど!w
ロビーには既に一番風呂待ちの爺さま方が。
琵琶湖一周中だと話すと、色々聞かせてくれました!
こんな真昼間にお風呂につかりに来る
ビワイチ客は稀有である、とのこと。w
まあ、普通は野宿しませんもんねww
お風呂をいただいた後、長浜駅前まで戻ってきました、
これは秀吉と三成が初めて出会ったシーンでしょうか。
「三献の茶」ですな。
秀吉が鷹狩りの折に立ち寄った寺でお茶を求めると、
一杯目は大きな茶碗にぬるいお茶を目一杯、
二杯目は少し熱いお茶を茶碗の半分ほど、
三杯目は小さい茶碗に熱いお茶を淹れて差し出したとか。
最初は喉が渇いているでしょうから、がぶ飲みできるように
次はゆっくり飲みたいから、熱いお茶、
最後はお茶そのものの味を楽しみたいから、少量の熱いお茶。
お茶を淹れるにしてもここまでの気配り、さすが三成。
相手を思いやれるのも、一つの才能ですね。
それにしてもお互い相手を見ずに、
どこを見詰めているのかしら・・・
黒壁スクエア=おしゃれ?
近代建築もすごいぜ!!
さて、駅を少し離れて商店街へやってきました。
この界隈は黒壁スクエアと呼ばれているそうです。
お土産屋さんというよりは、オシャレな雑貨屋さんが多いね。
それにしても肝心の黒壁が見当たらない。
ん?
ここか!確かに黒い!!
青っぽい黒で、非常にお上品ですな。
元は国立銀行の建物でしたが
現在は黒壁ガラス館として利用されています。
これを中心に、この界隈を黒壁スクエアと呼ぶようです。
うーん!
うううーん!!立派。
商品も見ずに内装ばっかり見て、怒られそう!w
階段を上がると、
高級品コーナーになっていました。
これが噂のガラスペン。
インクをつけて使うんすね。
理屈的には、羽ペンに近い?
とはいえ、ガラスみたいにカタいもので書いて
書き心地はどうなんやろう。
万年筆はペン先が金属ではあるものの、
ある程度の弾性はあるので書き心地は良いんですが、
ガラスにはなさそうやなあ、と。
試し書きしたかったけど、
接客を恐れて言い出せず。意気地なしkarate。
それにしてもこの黒壁、恐らく漆喰なんですが
黒い漆喰って、珍しいですよね。
karateの主観かもしれませんが、
黒漆喰=富の象徴
そんなイメージです。
でも、そんなヤラシイ感じのものではなく
非常にエレガントな富と言いましょうか。
普通の漆喰は白です。漆喰は水酸化カルシウム、いわゆる消石灰でできています。karateも家を建てるなら漆喰にしたい!のですが、そもそも漆喰の時点でお高いのです・・・!外壁にしようもんなら、サイディングの1.5倍、300万円くらいは見ておいた方が良いかと。しかも傷つきやすい上に、漆喰を上手に塗れる左官職人さんが減っていると聞いています。
そんな漆喰ですが、黒くするには墨を混ぜます。炭というよりは、墨ですね。菜種油や松脂(まつやに)が燃えるときに出るススを使うんです。karateの習字用の墨も菜種油のススから作られています。それを混ぜると黒くなるのですが、油を燃やしてできるススの量って、大したことないですよね。漆喰をあそこまで黒く染めるほどのススが必要となると、相当な量の油を燃やさなければなりません。
だからkareteの中では、富の象徴なのです。
だって習字の10cmくらいの墨でも8,000円くらい
しますからね・・・!
さて次回は黒壁スクエアから少し足を伸ばして
昔話を発掘してまいります。
そして東寺や西本願寺に匹敵しそうな
巨大なお寺にもお参りしてきました。
karateの民俗学ヲタクが炸裂しそうで
おののいています・・・!w
黒壁ガラス館
滋賀県長浜市元浜町12−38
Mapはこちら
https://www.kurokabe.co.jp/shopping/glasshouse/
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