ロープウェイいらず?広島・尾道で「猫の細道」から「千光寺」をゆくー後編ー

千光寺 石槌山鎖修行 他府県のご飯屋さん
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猫の細道、リベンジならず

今回も猫に会えず、大敗を喫したkarate。
前回は猫の細道から天寧寺までをご案内しました。

今回はテッペンまで上って
「千光寺」を目指します。

何やら光る玉があったそうなんですが
真相や如何に。

今回のラインナップは、こちら・・・

◆仏さんや神さんにお参りすること
◆千光寺みやげはギミック盛沢山!
◆岩の上で発光する玉!?
「千光寺」の伝説に迫る
◆「文学のこみち」と千光寺の巨岩

 

仏さんや神さんにお参りすること

坂を上り切って、ロープウェイ客とも合流。
千光寺までやってまいりました。

千光寺

のっけから、あの岩、何ですか?
尾道の地質はそういう感じなんかな。

千光寺

とりあえず、まずはお参りです。
こちらは三十三観音堂

千光寺

大きく「大悲閣」と書かれております。
千光寺の山号ですね。

山号というのは、屋号と同じようなものでお寺ごとにあるものです。仏教にもともとあったものではなくて中国から山号という考え方は始まったようです。有名どころでいえば「比叡山延暦寺」でしょうか。当然、山号は「比叡山」ですね。山にお寺があることが多いので、山の名前を山号にすることが多いのですが、この千光寺のように必ずしも山の名前とは限りません。

大悲閣には観音像が収められています。大悲というのは、大悲観音からきてるんでしょうな。千手観音の別名です。

千光寺

karateのうんちくもそこそこに、お参りを済ませます。
連休だったせいか、行列が。

お参りの折、ろうそくを100円で買います。
3種類くらいあった気がしますが、karateは

千光寺

諸願成就にしました!
ちょっと欲張りなお願いですよね、諸願ってw

とはいえ仏さんにお願いしに行ったんやのうて
諸願成就すべく仏さんの前で宣言してきた感じです。
諸願を成就させます!見とってくださいね!って。

 

お寺や神社へお参りするのは、願い事を叶えてもらうためにいらっしゃる方も多いと思います。仏さんも神さんも大きな力をお持ちなんでしょうけど、仏さんは元々人間ですし神さんも我々のご先祖です。遠い遠い存在ではござんせん。

親に向かって「私をお金持ちにしてくれ!」って言います?「よし、叶えてやろう」って言う親はおらんと思います。

仏さんも神さんも同じです。密教系のお寺はお願い事ばっちこい!という感じですが、あとは大体お願い事するところやないですな。ここまでの感謝の思いを伝えて、これからの決意表明をする場やと、karateは思っています。具体的にお願い事を叶えてくれるわけではないですが、努力を応援してくれるのが仏さんであり神さんなんやと思います。

親に向かって「お金持ちになりたい!そのために起業して儲けたる!だからちょっと資金援助をしてくれ!」って言えば親は「よし、頑張れ!」ってなるんちゃいますかね。同じように、頑張ってる姿を見てくれてはるはずですし、仏さんも神さんも「よし、頑張れ!」って応援してくれはると思うんです。

褒められもせず苦にもされず、ただ周りに応援されるような、そういうものに、karateはなりたい。云々。

 



千光寺みやげはギミック盛沢山!

諸願成就のろうそくに火を灯して拝むと、
お土産コーナーへ流れていきます。
なんか、水族館とか遊園地みたいな構図やな。w

そこにいたおばちゃんのセールストークが
なんとも絶妙!舌妙とでも言うべきかしら!!

おばちゃんに乗せられてkarateはまんまと

千光寺 お守り

2つも買わされてしまいました!w
ただのお土産やないんです。
karateは食べ物以外のお土産に厳しいので
それなりの理由があったわけなんす(言い訳)

左が六瓢息災(むびょうそくさい)お守り
無病息災と瓢箪の瓢の字を重ねているのでしょうな。

そして右の象牙色のが目出しダルマ
願い事・努力事に良い目が出るように、という洒落。

千光寺 お守り 中身

六瓢息災お守りの方は中に5つの瓢箪が入っており、
外側の大きな瓢箪とあわせて6つ
すなわち六瓢、というわけです。
瓢箪以外にも、観音様?も入っています。

目出しダルマはなんと、
目が飛び出るという。ww
こっちの中身に関しては小さすぎて
何の仏さんが入ってるんか、判断できませんw

他にもお守りはいろいろありました。
何と、通販もやっているそうな。
通販と呼ぶには原始的なやり方ですが
お金を送るとお守りを送り返してくれるようです。

千光寺 お守り販売

 

岩の上で発光する玉!?
「千光寺」の伝説に迫る

お参りを済ませるとすぐ、
玉の岩という巨岩に出くわしました。

千光寺 玉の岩

玉の岩のてっぺんには

千光寺 玉の岩

如意宝珠と呼ばれる玉が。
この玉、光を発して夜ごと海を照らしていたとか。
かなりのカンデラ数ですな。100万カンデラくらい?

カンデラというのは光度の単位です。光度は光の強さ。
ろうそく1本の光度が1カンデラやったかな。

伝説には、こう記されています。

玉の岩伝説

昔々、千光寺山には夜になると光り出す岩があった。船頭たちはこれを目印に、舟をこぐことができた。この光る玉の話は遠い国にまで伝わり、その国の皇帝(中国かな?)が部下に、行って持ち帰るよう命じた。部下たちが何十年もかかって探し出し、岩によじ登ってこれを得た。船に持ち帰るべく運んでいるさなか、船が傾き海へ落としてしまった。光る玉の沈む浦から、この地を「玉の浦」と呼ぶようになったとか。光を失っては困る人も多くいた。だから代わりに火を焚いていたんだとか。

 

盗まれてしもたんですねー
それも結構あっさり。
警備はしてなかったんでしょうか。

でも一応、今も夜になると光るみたいです。
さすがに電気やとは思いますが。w

 



「文学のこみち」と千光寺の巨岩

さらに奥へ進んでいくと、鐘楼がありました。

千光寺 玉の岩

 

千光寺 鐘楼

見晴らし抜群ですな。
「驚音楼」と書かれてあるんかな。
驚の字が自信ないですけど。

千光寺 鐘楼

んまーここで打てば町中に響くでしょうな。
ん?驚やのうて響かな?いやーそれはないか。
鐘やし、驚の方が字的には合ってますよね・・・?

 

ここまでは人でごった返してましたが
人気のないところがありました。

千光寺 文学のこみち

「文学のこみち」です。
皆、文学には興味ないんかな。悲しい哉。

千光寺 文学のこみち

なぜ千光寺に文学?とお思いでしょうが
尾道といえば文学なんです!!

尾道といえば文人墨客がこぞって訪れた景勝地。

志賀直哉『暗夜行路』では尾道が出てきますし、
林芙美子は尾道の高等女学校を出ています。
志賀直哉は『城崎にて』が有名でしょうか。
林芙美子は『放浪記』が有名ですかね。
森光子さんがずっと舞台で主演してはった、アレです。
もうあのでんぐり返しは見られませんが・・・

千光寺 文学のこみち

暗夜行路の中の、尾道のシーンですね。
志賀直哉は父との確執、というか不和が原因で、
東京を出て尾道にやってきます。
何で尾道やったんですかね。

千光寺 文学のこみち

なんと、十返舎一九の石碑もありました。
全く縁もゆかりもないと思ってました。
十返舎一九は『東海道中膝栗毛』の著者です。
弥次喜多ですね。

石碑もそうなんですけど、

千光寺 三重岩

尾道は巨岩が多いですね。
尾道、というよりは千光寺が巨岩だらけ

町中のは取り除かれたんですかね。
千光寺にだけあるのも不自然ですし。

千光寺 熊野大権現

同じような岩が並んでいます。
砂岩かな?泥岩

千光寺 石槌山鎖修行

火山は鳥取とか山口では聞くけど
広島ではあんまり聞きませんね。

上で渋滞していたので上りませんでしたが
こちらの岩は「鎖修行」ということで
上ることができます。
ただし修行料として100円が必要。
修行にお金がいるって、なんか変な感じ。w

千光寺 石槌山鎖修行

夫婦岩なんて岩もありました。
karateの知っている夫婦岩の形とは随分違います。

 

帰る途中にカフェがありました。

みはらし亭

「みはらし亭」というカフェ。

みはらし亭 menu

観光地価格ではなく、良心的なお値段。

みはらし亭 店内

窓際の席には文庫本が並んでいます。
さすが文学の町。ラインナップが気になる。

 

あとは下りるだけなんですが

猫の細道

やっぱり探してしまう。いつでも君(猫)の姿を。
向かいのホーム、路地裏の窓・・・

あかん、karateの年齢がバレてしまいますね。w

未練がましく猫の姿を探していると
腕がピリピリ痛み始めました。

どないしたんかと思って見ると

何じゃこりゃああ!!
いや、単なる日焼けですね。わかってますよ。
わかってますけど、何と情けない焼け方か。ww

当然、裏側はまっちろなんですよ。
karateは色白なので。情けない。w

 

さて、帰りの新幹線もあるので
少し早めに晩ごはんを食べて帰るとします。

 

JR尾道駅の北側すぐのところに
「お好み焼き つきちゃん」があります。

尾道 お好み焼 つきちゃん

グーグルマップにも食べログにも
あまり情報のないお店。
わくわくしますね、こういうお店!

尾道 お好み焼 つきちゃん

中は鉄板のあるカウンター席が7席くらいと
テーブル席が1つやったかな。
家族経営って感じでした。
来る人たちは皆地元の方ばかりで
持ち帰りの方も何組かいらっしゃいました。

karateみたいな旅行客は少し珍しいみたいで
すんごくチヤホヤされましたw

お客A 「お兄ちゃん、どっから来たん」
karate「京都から来ました。しまなみ海道目当てで」
お客B 「あの速いチャリンコか!」
お客A 「お兄ちゃん、カッコエエもんな!
この辺の人の感じとは違うわ」
お客B 「あの子に似てない?龍馬伝に出てた」
karate 「え、福山ですか?」
お客B 「全然ちがう!w もっと若い・・・」
お客A 「あ、人斬り以蔵!似てる!!」

全国のファンの方々、
大変申し訳ございません。

おっちゃんおばちゃんから見ると
karateは佐藤健に見えるようです。w

ほら、アレですね。
日本人から見ると外国人の区別がつかへんっていう
アレと同じ現象です、きっと。

尾道 お好み焼 つきちゃん

ただ、気分は良かったです!w
お好み焼きがいつもの三倍美味しかった!ww
お酒も進んじゃうね。

結局お店には2時間近くいちゃいました。
楽しかったなあ。

また来ますね。

 

 

千光寺
広島県尾道市東土堂町15−1
Mapはこちら

みはらし亭
広島県尾道市東土堂町15−7
Mapはこちら

お好み焼き つきちゃん
広島県尾道市三軒家町9-9
Mapはこちら

 



尾道散策の前編は、こちらからどうぞ。

ロープウェイいらず?広島・尾道で「猫の細道」から「千光寺」をゆくー前編ー

 

しまなみ海道攻略については、
以下からどうぞ。

「しまなみ海道」愛媛→広島ロードバイク旅行完全攻略ガイドブック!前編

「しまなみ海道」愛媛→広島ロードバイク旅行完全攻略ガイドブック!後編