金沢城→尾山神社へ
金沢城公園では美しい石垣と壁たちに
大ハッスルしてしまいました。
日も暮れ始めたことですし、
ここからはしっとり参りますよ。おほほ
金沢城をあとにして、
尾山神社(おやまじんじゃ)に参りました。
こちらも神社とは思えぬ美しさをたたえていました。
今回のラインナップは、こちら・・・
◆尾山神社へのアクセス
◆神門に輝くステンドグラス
◆境内にはやっぱり前田家の影
尾山神社へのアクセス
金沢は観光地が密集しているというか、
密接していると形容しても過言ではありません。
金沢城公園
21世紀美術館
金澤神社
石浦神社
尾山神社
どれも徒歩圏内です。とってもらくちん。
念のため、金沢駅からのアクセスを
書いておきますね。
金沢駅(東口)
↓
↓バス(約10分)
↓まちバス・44野々市線・41千代野線・18花里線・33四十万線
↓
南町・尾山神社
:徒歩5分
尾山神社
金沢駅(西口)
↓
↓バス(約10分)
↓02中央病院A線・10/70粟崎線・26駅西寺町線
↓19/04笠舞駅西線のいずれか
↓
南町・尾山神社
:徒歩5分
尾山神社
金沢の市街地は京都のように
バスがたくさん走っています。
が!
場所によっては全然本数のないバス停もあるので
ご注意を。
それでも少し歩けば
すぐに別のバス停があるんですけどね。
こちらが尾山神社。
日も暮れてきて、静かなたたずまいに
拍車がかかっております。
・・・神社に見えない。w
中国式に見えるような、西洋風にも見えるような。
漆喰とレンガとしめ縄。
正に和洋折衷、もとい和洋中折衷。
それに上でキラリと輝くガラス、
ただのガラスではないんです!!
神門に輝くステンドグラス
見えづらいので、ちょっと引きで見てみましょう。
ステンドグラスです!思い切ったなあ!!
それもそのはず。
実は神門は明治にできたものだそうです。
ざんぎり頭 叩いてみれば 文明開化の音がする。
こうして見ればイロモノ神社に見えるのですが
金沢にはなくてはならない神社なのです。
尾山神社
1873年創建と歴史はそこまで古くはないが、加賀藩初代藩主である前田利家公と、正妻であるおまつの方をお祀りしている。利家の没後、利家を祀った神社を作ろうとするも外様であったことから幕府の目が憚られ、代わりに八幡神を勧請(かんじょう)してお社を建て、そこに併せてお祀りすることに。明治に入り政府の許可を得て後、今の場所に尾山神社を創建。同時におまつの方も併せてお祀りした。利家公の威光を後世に残すべく、和漢洋の様式を取り入れた美しい神門が作られた。
「勧請」は少し難しい言葉ですね。
簡単に言うと、神さんの分身をお呼びすることです。
実は神さんは無限に分身できるのです!
しかもいくら分身してもお力が衰えることもなく
分身自体も本体の神さんと同等の力を持つという。
だから、あちこちの神社に
八幡さんやお稲荷さんがいはるんすなあ。
この部分は、和漢洋の「洋」部分ですな。
規則正しくレンガが積まれています。
水道橋さながら。
それでもくぐってみると、
「和」がお目見え・・・ん?
ちょっと南国チックなすかし彫りですね。w
それでも中央には剣梅鉢(けんうめばち)が。
剣梅鉢は富山の瑞龍寺でも見ましたね。
剣梅鉢は前田家の家紋です。
梅に見えて、おしべの部分が
剣のように尖っているのが特徴ですね。
拝殿でお参りを済ませます。
ぽつぽつと主張する「金」の菊花紋。
そして尾山神社の狛犬は、
スラリとしたモデル体型!
・・・あんまり可愛くない。w
狛犬はずんぐりむっくりが可愛いですよね!
悪口やないですよ、狛犬さん!!
境内にはやっぱり前田家の影
利家夫妻をお祀りしているくらいですから
当然、境内には利家の影が。
こちらも前田利家公像。
金沢に前田利家の像、何体あるんや。w
槍を持っていますので、若い頃の像ですかね。
元々は織田信長に仕えていました。
「槍の又左」と呼ばれるほどの槍の名手であり、
信長にも色々な意味で可愛がられていたようです。
てことは、キレイな顔をしてたってことか・・・
そんなことよりも、背中の風船が気になりますよねw
これは「母衣(ほろ)」といい、伝令に使ったり
矢から背中を守るために背負ったりしたようです。
クジラのヒゲなどで編んだ骨組みに布を被せるのですが
どれほどの効果があったのかはわかりません。
でも弓道場の幕なんかを見ていると、
布があるだけで相当威力は削がれるんでしょうね。
こちらは前田利家公の
金鯰尾兜(きんのなまずおのかぶと)像。
白鷺路の利家公像も金の兜をかぶっていました。
結構贅沢ですね、マジの金箔なんかな。
ところで、尾山神社にはいわくつきのお面があります。
「悪尉(あくじょう)」、またの名を「淡吹の面」という。
海から引き揚げられたお面らしく、
持ち帰った者に不思議なことがたくさん起こったとか。
しかも謡(うたい)を謡ったり泡を吹いたりするとか・・・
謡というのはお能のときに入る歌ですね。
夜な夜な聞こえてきたら、ちびってしまいますw
前田家に預けられ、後に尾山神社へ奉納されることに。
尾山神社でもこの面を外に出すと
「一天俄かにかき曇る」という言い伝えが。
歌を歌うのは、怖すぎますね。
見るだけでも見れないものかと
神社の方に尋ねてみましたが、当然、ダメでしたw
AIが職業適性を見てくれたり、空飛ぶ自動車が発売されたり、VRが信じられない速度で進歩したり、CGのアイドルやモデルがお金を稼いだり。5Gが始まるといよいよkarateのようなアナログ大好き人間は置いてけぼりを食らいそうで戦々恐々です。
そんな時代でもまだ、神秘という言葉は存在していて、まっだまだ死語になりそうもありません。
でもこういう神秘というか、「畏れ」という感情は必要です。「あはれ」「をかし」「詫び」「寂び」という感情も併せて、現代人は忘れつつある。
雨露に匂い立つ花を嗅ぐ鼻も、約450色もある照り映える和色を見る目も、虫の声を聞き分ける耳も、どんどん失われていく。
ただ、消えていくものを惜しむばかりでは何も変わりません。
温故知新、今こそ和の心を以て誇りを育み、伝えていかなければ。
帰り道、神門の向こうに街の明かりがちらついています。
変わることを悪と思うな、守るだけが善と思うなと
この神門に言われている気がします。何似生!ってね。
尾山神社
石川県金沢市尾山町11−1
Mapはこちら
さて、もう日も暮れてまいりましたので
次回は晩ごはんを食べに行ってきます。
どんなお酒と肴に出会えることやら・・・
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