ノトイチ後編 始まり始まり
前編では走り始めるまでたどり着けませんでした。
すんません。
後編はちゃんと走りますので、お楽しみに。
今回のラインナップは、こちら・・・
・「禄剛埼」能登半島最先端へ!
・「白米千枚田」を目指すが・・・
・能登半島横断はキケンな香り
・金沢おでんの名店「高砂」さんへ!
「禄剛埼」能登半島最先端へ!
見附島から禄剛崎(ろっこうさき)までは
30kmちょっと。
海岸線を走ります。
アップダウンも少なそうやし、余裕ですね。
余裕がないのは、時間ですね。
急ぎ目でまいります!
海岸線はずっと続いているわけではなく、
時折、こんな道に入ります。
田んぼのそばも通ります。牧歌的。
稲架(はさ)、実際に見るのは初めてです。
稲架の道 朝夕きよく なりにけり
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 小野林火
ちょっとマイナーすぎましたかw
途中、また砂浜が見えたので寄り道します。
海沿いを走っていると飽きませんねー。
きれーですねー。さすが日本海。
砂浜だけやったら寄り道しないんですけど、
車止めがね・・・
魚!魚が地面から生えてる!!w
そして、なんだか柔らかい・・・
目の前が小学校だからでしょうか。
誰かに聞いてみたかったのですが、
やっぱり人影はなく・・・w
ナゾを残したまま、禄剛崎へ急ぎます。
ロードバイクの30kmはあっという間なもので、
禄剛崎まであと5km地点まで来ました。
悠々と漕ぎ進めていましたが、不穏な空気が。
前方に山が見えます。
ま、まあ海岸沿いを走るんやから関係ないかー
と思いきや、
道がない。
西に逸れる道は激坂。
念のため、Google Mapで調べます。
うーん、
峠越えするしか道はなさそう。
やむを得ず、峠越えを決行。
幸い、足はまだだいぶ残っています。
頂上に展望台があるようですが、無視しますw
そしてついに・・・
禄剛崎へ到着!
能登半島最先端です!!
そしてこの丘に登ったことのある方は
この写真の違和感にお気づきかと思います。
ここへチャリを持って上がるなんて
ぼく、どうかしてましたww
正面に見える灯台は、日本の灯台50選のうちの1つだとか。この界隈は狼煙(のろし)と呼ばれる土地なのですが、何でも海難事故が多かったそうです。灯台がなかった頃は、ここから狼煙を上げていたことから、その地名がついたそう。
禄剛崎灯台の設計者はイギリス人ですが、建設は全て日本人の手で行われたらしく、日本人だけで建てた洋式灯台はここが初めてで、完成までなんと2年もかかったそうです。
確かにここまで来るのに、登山を趣味にしているぼくですら息があがるほどの坂を登らなければなりませんでした。建築資材を持って上がるだけでもとんでもない苦労があったに違いありません。
そうそう、
灯台の手前は広場になっているのですが
こんな看板がありました。
へーえ、上海まで1598kmかあ
全く距離感わからんww
もう、ボケなのか天然なのかわからん。w
「白米千枚田」を目指すが・・・
次なる目的地は
白米千枚田(しろよねせんまいだ)
日本の棚田百選、国指定文化財名勝にも選ばれている、日本海に面した棚田です。それはもう大層美しい景色が拝めるそうです。
それにしても、禄剛崎からは37kmあります。
現在15:00。
・・行けるとこまで行ってみます!w
見たところ平坦な道が続きそう、と思いきや坂。
坂を越えたかと思うと、また坂。
ゆるーい坂が延々と続きます。
トンネルを抜けるとそこは、坂。
まだまだ坂は続きます。
頂上を越えてつづら折りの坂を下ります。
全然距離を稼げていない!!
30kmほど走りました。
現在16:40。結構頑張りましたよね?w
ここから白米千枚田まで7km。
そこから見附島まで30km。しかも山越え。
予定よりも奥地まで車で来たため、
見附島を18時に出ないとアウト。
詰みました。ww
棚田をお見せできず、本当に申し訳ない!
粛々と、帰路をたどります。そう、粛々と・・・
ノトイチをお考えの方、
能登半島を横断する道はよく調べた上で
選んでください。
ここからは能登半島横断の
ちょっと怖い話が始まります・・・
能登半島横断はキケンの香り
見附島の駐車場までの30kmを走り始め、
またしてもゆるーい坂を上ります。
平坦な道にしてくれとは言いません。
せめて険しい山道になりませんように・・・
という願いも空しく、山の登場。
宝立山(ほうりゅうざん)
標高およそ450mの山の裾野を上ります。
調べると、坂の頂上は200mほど。
どれくらいの坂なのか、計算してみました。
三角比を実生活で使ったのは初めてですw
計算すると大体3°の坂。
3°の坂ってどれくらいの坂かというと、
六畳間の端から端までを360cmと考えると、
20cmも上がることになります。
むむ、計算合ってるかな?w
でもこう考えると結構な坂じゃないですか。
本格的な坂が始まりました。坂だけなら、ぼくもこんなに文句を言いません。そう、ただの坂道ではないのです。
幅は軽自動車が辛うじて走れるほどの道。悪くて農道、良くて林道。しかも所々に大ぶりの枝や石が散っている。追い打ちをかけるように、日が暮れ始める。暮れてしまえば、枝や石を避けて走れない・・・
ろくすっぽ鍛えていない健脚が今、試される。
時折、卵サイズの石を踏むことはありましたが、幸いパンクはありませんでした。でも樹の上では鳥がカアカア鳴いてるし、森の夜は早いので既に結構暗いし、人の気配のない小屋がたまに現れる始末。これで雨が降ってきて小屋で雨宿りしようものなら、ぼくは間違いなくお化けにやられてしまうことでしょう。w
それにしても心細い。もとい心もとない。登山とは違った寂しさ、もとい不安が襲います。このままどっぷり森の中は困る!と思っていると少し開けた道路に出ました。良かった良かった。胸を撫でおろして先を急ぎます。しかしダム近くを越えると再び森の中へ・・・。ロードに乗りながらの夕暮れの森は癒されない!でも民家がちらほらあるだけ、まださっきよりはマシですね。なんてこと言うから、また民家がなくなってきて鬱蒼としてきました。能登半島にもてあそばれてる!w
結局、海に近づくまでずっとハラハラさせられました。どっと疲れた・・・。見知らぬ土地を走るのは好きな方ですし山も大好きですが、時間に追われていると全くそんな余裕はないですね。良い経験になりました。山を走る可能性が少しでもある土地へ行くなら、ちゃんと計画を立てて、下調べも十分にしないといけません。
さて、気を取り直してバイクをバラし、
車に積みこみます。
そろそろ金沢市内まで戻ります!
安全運転でね!
金沢おでんの名店「高砂」さんへ!
いろいろありましたが無事に金沢駅に戻り、
レンタカーを返却してきました。
夜の金沢駅も良うござんすね。
胃も心もペコペコになってしまったので、
好物のおでんを探しにぶらぶらしてみます。
せっかく来たんやから、チェーン店は勿体ない。
でも金沢については歴史しか知らないので、
ここは「その道」の方に聞くのが一番でしょう。
と、いうわけで金沢駅に潜ります。
駅の建物内にあるおでん屋さん、
「山さん」へ。
入口近くのカウンターに通されます。
隣に大将らしき法被姿のおじいさんが待機。
すぐに注文できるし、特等席ですな。
おじいさんに声を掛けて注文します。
メニューにどうしても気になるモノが。
ぼ「すいません、ばくだんって何ですか?」
じ「卵を練り物で包んであるヤツ。絶対食べた方がええよ!」
ぼくのおでんランキングのうち、
2位と3位が合体している、だと?
味はまあ想像できる範疇ですが、
ばくだん見たさに1つ注文してみました。
ついに注文の品が到着!
感激&空腹のあまり我を忘れて
1つ食べてしまいましたが、
元々は4切れありました!デカイ!
全部合わせたら握り拳くらいありそう。
1つを4等分して出してくれます。
しかもウマイ。
1人で飲みに来ると、ついつい飲むペースが
上がってしまいます。
忘れる前に、本来の目的を果たしておきます。
ぼ「ココの次においしいおでん屋さん、知りません?」
じ「高砂はどうや。調べて気に入ったら行ってみなさい」
おじいさんのお墨付きのおでん屋さんは、
兼六園(けんろくえん)の近くにあるそう。
調べたところ、お店の雰囲気が抜群!
意気揚々と向かいましたが・・・
やってなんかーい!w
大将!しっかりして!!ww
高砂のおでんにはありつけませんでした。
風に乗って消えてしまった高砂。
高砂や この浦舟に 帆をあげて・・・
このままでは住吉まで船旅しないといけなくなる!
潔く諦めて、再び繁華街へ繰り出しましたとさ。
2日目は街中を観光します。
もちろんロードバイクにまたがって。
前編と2日目は、こちらから・・・
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